冬の大三角という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

冬の大三角と言えば、無数ある星空に一段と輝きを見せてくれる三つの星座であることは、周知のことでしょう。

この三つの星は「こいぬ座」の一等星であるプロキオン、明るさが一番と言われる「おおいぬ座」のシリウス、そして赤い輝きを放つ「オリオン座」のベテルギウスが作る三角形で成り立っております。

これらは冬季の南東の方角に確認がとれる恒星であり、形はほぼ正三角形です。

また、この中を淡い天の川の横断が見られるとも言われております。

では、地球からみるとこの三つの星は、いずれも大きく明るく目立ちますが、中でもベテルギウスに注目をし、地球からの距離を見ていきましょう。地球 ベテルギウス 距離

地球からベテルギウスまでの距離とは?

太陽からベテルギウスは640光年の距離と言われておりますが、地球からだと正確には642.5光年の距離と記録がなされています。

光年と聞くとあまり耳にしない距離ですが、1光年が、光が1年で届く距離を表しているので、640光年とはつまり、640年はかかるという計算になります。

ですので、今冬に見えるペテルギウスの光を放っている輝きは、今から、640年ほど前の輝きということになるので、およそ室町時代の頃の輝きということになります。

640年とは、途方もなく遠い距離に考えられますが、太陽系である銀河の直径は10万光年と言われているので、それと比較をするとベテルギウスはそれほど遠いとは感じず、むしろ近いとさえ感じるのではないでしょうか。

スポンサードリンク

今は冬の星座の代表とも言われる大三角の一つのベテルギウスですが、この恒星は以前より、「超新星爆発」をすると言われております。

この「超新星爆発」とは、言うならば消滅という意味を表しており、その消滅により周辺に住む生命体を滅ぼしかねないと言われております。

まとめ

太陽よりも8倍以上もの重さを持つと言われる恒星が、超新星爆発を起こした際には、その被害は計り知れず、今より4億5千万年前に起こした爆発では、80%もの生物が消滅をしたと言われており、また消滅までの時間もたった10秒とさえ言われております。

そんな爆発をベテルギウスも近々起こしかねないと言われておりますが、今現在はその近々でも数か月の事か、数百年先のことかは明確な診断がでてはおりません。

いずれにしてもベテルギウスと地球との距離は、遠いようで近くに感じる恒星です。

もしベテルギウスが爆発を起こした際にはその有害物質により、植物はもちろん私たち人間も何らかの被害が及ぶのかもしれません。