火星は太陽系惑星の中では地球のすぐ外側に位置しており、大きさは地球の半分くらいになりますが、共通点の多い惑星といわれます。
この二つの惑星ですが、常に一定の距離を保っているわけではないそうで、大雑把にいうと最大で約39,000万㎞、最小で約5,500㎞程度の距離になるということです。
ここでは、火星と地球が接近する周期やその仕組、最接近のタイミングなどについてご紹介します。
火星と地球の接近する周期は!?
火星も地球も太陽の周りを公転していますが、地球はほぼ円形を描いているのに対し、火星はこの公転の軌道が楕円形をしているために、太陽からの距離が近くなったり遠くなったりしています。
地球と最接近するというのは、太陽・地球・火星の並びが同じ方向に一直線上になるタイミングということになりますが、この周期は約2年2ヶ月(780日)であることがわかっています。
つまり、約1年1ヶ月の期間で遠ざかり、同じ1年1ヶ月かけて近づくわけですが、その距離はそれぞれの惑星の公転の形の違いのせいで毎回同じではないのですね。
距離が近くなればいつもより明るく赤く輝いて見えるということで、毎回話題になっているというわけです。
火星と地球の最接近はいつ!?
火星と地球は約2年2ヶ月周期で最接近していますが、その最接近の中でも、15~17年に一度のタイミングで通常以上に大接近することになるそうです。
過去をさかのぼると、2003年に5,576万㎞、そして2018年7月31日の5,759万㎞の大接近が話題になりました。
今後の接近距離の予定は次のとおりといわれます。
- 2020年10月6日 6,207万㎞
- 2022年12月1日 8,145万㎞
- 2025年1月12日 9,608万㎞
- 2027年2月20日 10,142万㎞
- 2029年3月29日 9,682万㎞
- 2031年5月12日 8,278万㎞
- 2033年7月 5日 6,328万㎞
年によって接近距離に大きな差があることがわかりますが、この流れでいくと、次回の大接近は2035年9月11日の5,691万㎞になるそうです。
まとめ
いかがでしたか?
火星大接近が話題になることがありますが、この時期には火星の輝きが大きくてよく目立ち、特徴となる赤色も目立ちますので、ぜひ肉眼で確認したいものですね。
また、大接近の年はその前後半年程度はその状態が続くということですので、夜空を見上げる楽しみも増えそうです。