地球の隣に位置する火星ですが、地球から見ると火星は赤く見えます。
なぜ火星は赤く見えるのでしょうか?
また火星の大気の色はいったい何色なんでしょうか?
大気の色と光の関係について調べてみました。
火星が赤く見えるのはなぜ?
火星は地球型惑星に分類される太陽系の太陽に近い方から4番目の惑星になります。
地球の外側の軌道を公転している火星ですが、その表面の色から昔の人々は火を連想し、「火星」と呼び名を付けたり、英語圏ではRed Planet(赤い惑星)と呼ばれたりしています。
火星が赤く見えるのは、その表面には地球のような水の海がなく、地表の岩石の中に酸化鉄(赤さび)が大量に含まれているからだそうです。
火星にはわずかに酸素があって、その酸素が地表を酸化するからとも言われています。
酸化とは、物質に酸素原子がくっつくことで鉄がゆっくりと酸化して赤くさびるように火星も酸化しています。
そのために赤く見えるそうです。
火星の大気は何色?
地球とよく似ていると言われる火星ですが、火星の大気成分は地球とは大きく異なります。
これは火星の大気のほとんどが二酸化炭素で構成されているからです。
地球の大気は、酸素が2割、窒素が7割とこれらで占められています。
火星は大気の成分の9割が二酸化炭素で酸素は1割にも満たない量しかありません。
火星の大気は薄く、地球の生物が生きていく環境としてはとても厳しい状態であります。
火星の大気の色は何色かと聞かれて赤と答える人が多いと思います。
これは地表の色が赤く見えるためそう思っていると思います。
地表が赤く、その塵やほこりが舞って赤っぽく見えるそうです。
この大気の色というのは、周波数で変化しており、波長が長ければ光の持つエネルギーは低くなり、反対に波長が短ければ光のエネルギーは高くなります。
これは青色は波長が短く、赤色は波長が長くなり見え方が変わると言われています。
地球の空が日中は青いのに、夕方になると赤く見えることがある場合と同じで、太陽との位置の関係により変化していきます。
そしてその光の入る角度により見える光が変わってくるためだそうです。
まとめ
火星の色が赤く見えることは知っていましたが、大気の色はその光のエネルギーによって変わることを初めて知りました。
火星の夕焼けが青く見えるのも太陽と位置が関係しているんですね。