マントルとは、英語のスペルは「mantle(マントル)」と言い、つまりは「覆う、隠すもの」という意味を表しています。
地質でのマントルとは地殻と中心核との中間部を表し、距離では約35キロメートルからと言われております。
また、惑星や衛星でも内部構造である核とも言われております。
地球では、マントルは岩石からなっており、その外側には岩石といっても、組成や物性が異なる薄い地殻で覆われております。
では、地球でのマントルとはどういったことを言うのでしょうか?
地球のマントルとは?
マントルと地球表面である、地殻との境界はモホ面と呼ばれ、正式にはモホロビチッチ不連続面と呼ばれております。
地震波がこのモホロビチッチ不連続面を通る時は、速度が変わり、またその角度によっては屈折もすると言われており、それは密度の違いから起こると言われております。
地殻直下であるマントルでは、地殻とほぼ一体化はされていますが、同じようにモホロビチッチ不連続面と観測されます。
地殻とマントルの密度の違いは、物質組成が違っているためと言われております。
マントルのさらに下面は、グーテンベルク不連続面と言われる外核との境界になっております。
マントルは上部下部と分かれており、上部マントルでは「カンラン岩」と言われる主成分である岩石で作られております。
この上部と下部のマントルは、化学組成に大きな差はないという説と、反対にあるという説に分かれていると言われておりますが、現在は高温高圧物性の物理学も進歩し、成層しているということが目立った説として言われております。
そして、上部と下部に分かれれているマントルですが、上部マントルと呼ばれている深さは40から670キロメートルと言われ、下部マントルはその先の670キロメートルから一気に2900キロメートルと言われております。
まとめ
地球の層は人の手によって作られたものではなく、地球自身がその歴史を重ねてつくりだしてきたものです。
人の手が加えられていないので、地球誕生から46億年たった今でも大きな謎が秘められています。
よって、このマントルを含む地球の地下への謎が解ければ、人類誕生はもちろん、すべての生命の誕生の謎が解け、未知の領域への新しい発見が見つかるのかもしれません。