表面が氷の層で覆われ、まるで鏡のように光を反射する木星の第二衛星、エウロパ。

生命の存在の可能性も示唆されるこの衛星ですが、しかしてその気温はどれくらいなのでしょう?

氷に覆われていると言いますから、とても低いのでしょうか?

木星 エウロパ 気温

木星の衛星エウロパの気温は?

氷に覆われた衛星というところから考えても想像がつくように、衛星エウロパの平均気温は-170℃ととても低温です。

地球最低の気温を記録したのは今年2018年6月に観測された南極大陸を覆う氷床の真ん中あたり、標高3800mを超える地点での記録です。

これほどの寒さの中ですと、人間は数回呼吸をしただけで肺出血を起こしてしまいます。

それほど過酷な環境よりも一回りも二回りも寒いのは、やはり氷と水に覆われたエウロペだからこそなのでしょうか。

エウロペの気温は、高い場所でも-148℃しかなく、それでも前述したとおりやはり人間には耐えがたい気温であります。

しかも、最も寒い場所では-233℃にまで表面温度が下がると言いますから、とても想像がつきません。

たまに氷点下のもとで、濡れたタオルを振り回すと一瞬で凍り付いてしまった、という実験を目にすることがありますが、これでは凍り付くだけでは済まないような気がします。

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最悪凍ったものが粉々になってしまったりしそうですね。

木星は地球よりも太陽に遠くに位置しています。

太陽の熱が届かず極寒の星になっていたとしても当然と言えば当然でしょう。

因みに、エウロパの内部では木星や他の星からの影響を受け熱が発生しており、海底には熱水が噴出していて氷の層が溶けたり凍ったりを繰り返していると言われています。

なので、氷の下はシャーベット状の海になっているのではないかという説もあります。

その環境は南極の湖と同じような環境ではないかとの見方もあり、その環境でも地球上では生物が生息していることから、太陽に依存しない独自の生態系を築いた生物がいてもおかしくないと言われています。

まとめ

氷に閉ざされた衛星エウロパですが、やはりとても寒い環境であることが分かっています。

地球上でも未だ-100℃を超える環境は観測されたことがありませんから、やはり宇宙は規格が違うなという感想を抱かざるを得ません。

これで生命が存在する可能性があると言われても、ちょっと想像がつきにくいかもしれませんね。