火星は、地球のひとつ外側を回っている赤い惑星です。

地球からさらに8000万キロほど遠方にあり大きさが半分で質量は10分の1、公転周期は地球のほぼ2倍、海はほとんどありません。

これだけ違いがあるのもかかわらず、火星は同じ太陽系の中で、最も環境が地球に似ている惑星だといわれています。

火星と地球の似てるところは?!

火星と地球が最もよく似ているところは、同じ岩石惑星であるということです。

火星の自転軸は少し傾いているため、地球と同じように四季の変化が見られます。

火星の地表は赤錆び(酸化鉄)を多く含んだ岩石でおおわれています。

表面には広大な平野とともに巨大な山脈や深い峡谷などの地形があり、地球の砂漠とどこか似ています。

また自転周期(=1日の長さ)もほぼ24時間で、地球とほとんど変わりません。

しかも薄いとはいえ空気も存在しています。

そのため火星の砂漠には砂嵐が起こることもあります。

ただし火星の空気の成分は主に二酸化炭素で、酸素はほんのわずかしか含まれていません。

火星には、地球と同じように月があります。

それも二つも、です。

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フォボスとダイモスと名付けられた月は、どちらも地球の月と比べると非常に小さく、まるでじゃがいものような不規則な形をしています。

特に興味深いのは、火星の表面に、かつて水が流れていたような跡が残されていることです。

数十億年くらい昔の太古の火星では、赤い岩の大地に豊かに水が流れていて、広い海もあったと考えられています。

しかも当時の空気は現在より濃厚で、より温暖な気候だったとか。そのような豊かな環境を火星が維持していた時代が、数億年は続いたと考えられています。

もしかしたらその当時には、火星にも生命が存在していたのかもしれません。

まとめ

火星の環境は、地球に比べて大変過酷ですが、それでも人類が移住可能なおそらく唯一の惑星であるといえます。

その程度には、地球と火星は互いに似ています。

ここで問題になるのは、太古には存在したといわれている豊富な水や空気です。

空気に関しては、火星の重力が小さすぎた(地球の4割)ために、ある時期に宇宙空間へ逃げてしまったのか、それともいつの間にか地中に吸収されてしまったのか、はっきりとわかりません。

水に関しても同様です。

水の場合、地中の湖の形で残っている可能性を、科学者達は最近検討しているそうです。