人間の体内周期は地球とずれがあると聞いた事はありませんか?
火星の方が人間の体内周期と合っており、人類の基礎となるものは火星からきたという説もあります。
今回は人間の体内周期と火星の周期についてご紹介します。
火星と人間の周期
・地球の周期
地球が360度回転(自転)するのに必要な時間は23時間56分4秒。
1日が24時間と言われている理由は自転と公転の位置によります。
地球は自転の回転と同時に太陽の周りを周る公転もしています。
なので太陽の見える位置が元々あった位置より少しずれてしまいます。
太陽が南の子午線を通過(南中)した後、次の南中までは23時間56分4秒よりも少し長くかかるので24時間とされています。
・火星の周期
火星の周期は25時間と聞きますが、実際は24時間39分35.244秒です。
・人間の周期
人間の周期も25時間と言われています。
なので地球よりも火星と周期が近い、先祖は火星からきたなど様々な説があります。
しかし人間の周期の平均は24時間10分。
さらに個人差が大きく、平均よりも長い人も短い人もいます。
人間の周期に深い関わりがあるのは火星よりも光です。
現在のように人工照明の無い時代は日が昇ると起き、日が落ちると寝ていました。
24時間ぴったりではない人間は、朝に日光を浴びる事で体内時計をうまくリセットして生きてきたのです。
人間の25時間周期説に火星は関係なかった
1960年に行われた人間の体内時計を調べる実験で、人間の周期が25時間であると発表されました。
実験の内容は太陽光の入らない地下室で人間に過ごしてもらうというもの。
太陽光は届かないものの、電気をつける事が許されていたので、体内時計がずれて25時間周期という結果がでてしまったのです。
実験後、何故人間だけが25時間周期を持つのかという議論がなされました。
その時に火星の方が周期が近いという説が独り歩きして今でも信じられているようです。
ちなみに別の条件で行われた実験では24時間10秒という結果がでています。
まとめ
☑人間の周期の平均は24時間10秒前後、火星の周期は24時間39分35.244秒
☑人の体内時計には個人差があり、太陽の光を浴びることによってリセットされる
☑人間の周期25時間という実結果がでた実験は体内時計がズレる環境によって行われていました。
別の結果が出ているのにも関わらず未だに根強く残る「火星の方が周期が近い説」
信じたいものを信じるのが人間ですので、ロマンのある方が信じられるのでしょう。