皆さんは金星という惑星をご存じですか？
地球の隣の惑星ということは知っていても、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか？
金星ではスーパーローテーションという変わった現象が起こっているようですが、このスーパーローテーションとはどのような現象なのでしょうか？
ここでは金星のスーパーローテーションについてご紹介します。
金星のスーパーローテーションとは？
金星のスーパーローテーションとは、金星の特徴的な気象現象になるようです。
金星でのスーパーローテーションは、自転と同じ方向に強い風が吹くという現象です。
雲が１００ｍ/秒もの速さで流れているのが観測されているそうです。
金星は自転の遅い惑星で、自転周期は２４３地球日になります。
赤道での自転速度は1.6ｍ/秒しかなく、このように時点の遅い惑星で吹く風は、自転と同程度に遅いと予想されていたため、時点の６０倍近くものスピードで吹くスーパーローテーションのような強い風はあり得ないと言われていたそうです。
金星のスーパーローテーションのメカニズムは？
スーパーローテーションのメカニズムはまだ解明されていないようです。
現在ではスーパーローテーションのメカニズムは３通り考えられているようです。
１つ目はハドレー循環による角運動量輸送と、波の乱流による南北方向の角運動量輸送が合わさり、上向きに角運動量を運び、赤道域の加速をもたらす、という考えになります。
２つ目は雲層が太陽光で加熱されることによって起こる熱潮汐波が上下に角運動量を運び、反動で雲層付近の大気を加速する、という考えになります。
３つ目は低高度の大気中で励起され上向きに伝わる大気重力波が角運動量を運び、上空の大気を加速する、という考えになります。
ちょっと難しい話ですね。
まとめ
いかがでしたか？
ここでは金星のスーパーローテーションについてご紹介しました。
スーパーローテーションは自転方向と同じ方向に強い風が吹いている減少になります。
解明するために金星気象衛星あかつきなどが活躍しているそうなので、もう少しでスーパーローテーションのメカニズムが解明されるかもしれませんね。
