近年様々なところで火星移住計画が話題になっていますが、そのために、火星に大気や水を作り出し、火星を地球のような人間が住める場所に作り替えるテラフォーミング計画というものがあるそうです。
このテラフォーミング計画では、どのように水を作り出すことができるのでしょうか?
そこで今回の記事では、火星に水を作る方法について説明したいと思います。
火星に水を作る方法
火星は過去に海や河、湖として水が存在したことが分かっており、土壌には多いところで60%ほどの水分を含んでいるところもあると言われています。
また、火星の地下には大量の氷が存在するため、何らかの方法によってそれを取り出すということも可能だと考えられているそうです。
また、火星は大気の薄さから気温の低い場所ですが、火星の南極や北極に大量に存在するドライアイスを溶かし、それを大気に放出することによってよ大気濃度が上がり、その温室効果によって火星全体を温め水を作り出すことができるのではないかと考えられているそうです。
この火星の大量のドライアイスを溶かす方法として、火星の地表に吸収される太陽光の量を増やし火星の気温を上昇させるという方法と、火星の表面を覆う太陽光を吸収しやすい暗黒色の炭素質物質を利用する方法が検討されていると言われています。
1つ目の方法では、アルミホイルよりも薄く巨大な鏡を、火星近くの宇宙空間に設置し、巨大な鏡で太陽光を集め火星の樹冠に照射し氷を解かすそうです。
この方法で火星の南極に焦点を当てれば、火星が自転するにつれドライアイス全体が暖められ大気に放出されるため、火星の気温が上がるのに時間はかからないのではないかという意見もあると言われています。
そして、大気に放出された二酸化炭素によって大気が濃くなり、温室効果がもたらされると、火星の地中の氷が溶けだすことも考えられ、これによって表面に水が流れるようになることが期待できるそうです。
また大気が濃くなることによって宇宙線(放射線等)を遮ることもでき、十分な大気圧が生じるため宇宙服を着なくても生活できるようになるのではないかとも考えられているようです。
まとめ
このように火星に水を作り出すために、火星全体を温めるという大掛かりな方法が検討されているそうです。
そして最終的には、大気を人間が地球と同じように生活できるように呼吸可能なものにすることが計画されているようですが、この難しい問題を解決するためには、まだ長い時間がかかるのではないかと言われているそうです。