昨今、火星への期待と未知なる可能性は膨らむばかりです。
いつかは移住して火星で暮らす、という計画すらあるほど。
事実これまでの長い研究と探索から、火星にはかつて生命体が存在していたのではないか、と言われています。
月も同様に、何度も探査機が送られたり、月面着陸なども成功していますよね。
火星も月のように、なにかしらの発見があるとされています。
実は、今も活動中の探査機「キュリオシティ」が、今までにいろんなものを発見してきているのです。
それは2018年と、つい最近の出来事でもあります。
大活躍していますね。
火星でキュリオシティが発見したものとは!?
ではキュリオシティは一体火星で何を見つけたのでしょうか。
キュリオシティとはNASAから送り込まれた火星探査車です。
その体にはドリルなど、地表の探索や採取といった作業に必要な、さまざまな機能やシステムが搭載されています。
2012年8月から現在に至るまで、火星で稼働を続けています。
地球では約6年、火星では約3年ほどです。
火星に着陸し一年ほど、2013年には、「イエローナイフ湾」という微生物に必要な化学成分全てを含む淡水湖が、過去に存在していた証拠が見つかった場所を発見。
太古の湖も発見しており、その湖は「ゲール・クレーター」と言いフロリダのオキチョービー湖と同等規模のものだと推測されています。
また、この年に、キュリオシティは大きな発見をします。
その太古の湖より採取された堆積岩から、ベンゼン・トルエン・プロパンといった有機分子が検出されたのです。
これは地球で発見したのではなく、キュリオシティに搭載されていた分析器による発見です。
有機分子とは、主に水素+炭素から成る物質です。
これには酸素や窒素が含まれることもあります。
その堆積岩から検出された有機炭素の濃度はかなり濃いとのことです。
他の場所からは塩素を含んだ有機分子が見つかっています。
有機分子が存在しているということは、遥か昔には生命の存在もあり得たのではないか、と。
これらの手がかりをもって、そう考察している研究者は多いようです。
だから火星への研究は続いているのでしょう。
それから後にも、大気中のメタンの濃度の増減の仕方から、季節のような変化を示していることが発覚しました。
まるで地球のような季節変化だと、さらに火星への期待は大きくなっていきました。
ただし、一部の研究者いわく「有機分子が存在したからといって、本当に過去に生命や、それに似たものが存在したとは断言しがたい。何らかの化学変化によって、生命に似た物質が突然発現され構築にまで至っただけ、という可能性も無きにしも非ず」との説もあるようです。
素人目線ではなんとも言えないですが、せっかくいろんなものが見つかっているのだし、希望は捨てたくはないですよね。
まとめ
キュリオシティの活躍は目覚ましく、2018年にも、幅20キロほどの湖のような痕跡を発見しています。
これまであからさまな湖としての形で発見するのは珍しく、川の跡や、水があったであろう跡を見つけることが多かったのです。
その発見から、本来は表面上に多くの水が存在していた可能性も出てきました。
これも長年の探査の成果といえるでしょう。
もしかしたら、その湖の痕跡の中に、現在も有機分子が数多く存在しているのかもしれません。
メタンの増減が生物の存在を裏付ける可能性は大いにあるのです。
今でもキュリオシティは、火星で有機物など、たくさんの可能性を探しています。
これからも、なにか見つけてくれるといいですね。