地球の1日は、24時間と誰もが知っています。
でも、正確に言えば、地球は24時間ではないといいます。
さらに、人類が誕生するずっと昔は、現在と1日の時間が違ったとか。
いったいどういうことなのでしょうか。
そこで、地球の1日24時間について、本当は何時間になるのか、昔と違うというのは本当なのかについてお話しします。
地球の1日は本当は24時間ではない?昔はもっと少なかった!?
そもそも地球の1日は、太陽が出てから1日がスタートして、太陽が沈んでしまったら1日が終わると思っている方が多いのではないでしょうか。
まず、地球は、太陽の周りを大きく1周していますが、365日かけながら「366回転」しています。
この時、地球は、太陽を大回りして1周したので、1回転余分に自転が必要になります。
どこで、1回分余分に回ったのかと疑問を持ちますが、地球の1日の自転周期は、実際は、約23時間56分が地球の自転周期です。
地球の1日を24時間としたのは、真南を太陽が通り過ぎて、そこからまた真南に戻ってくる「太陽日」のサイクルに合わせたもので、これを地球の1日24時間と人間が決めたものです。
その方が生活していく上では便利です。
ところが、実際の地球は、1日に余分に4分自転して、正面に太陽を見ています。
1回転せっかく回転したのに、地球が公転した分、少し東の後ろに太陽がいってしまいます。
それで、4分多く自転して正面に持ってくるわけです。
これが、地球の本当の1日24時間です。
計算してみると365日×4分=1,460分、つまり24.33時間なりますよね。
そして、地球の自転は、実は10万年で1秒遅くなっています。
つまり、昔とは時間が違ってきています。
そもそも自転の速さ自体は一定のものではありません。
昔の自転速度は、化石などの研究で現代よりも速かったと考えられています。
例にすると、その昔、3億5年前は、1日とされる時間が、今より2時間少ない22時間しかなかったことが計算によって導き出されています。
そして、研究結果では、公転速度の速さにはほとんど変わりはなかったということです。
これらの話を基準に計算していくと、1年で5万分の1秒ずつ地球の自転の速度は遅くなっていることがわかっています。
1年でたった5万分の1秒というわずかな単位なので、どれだけ今と違いがあるのかわかりにくいですが、10万年も経過すれば1日が1秒多くなることになります。
惑星がある空間は、空気が存在しないので空気の抵抗はなく遅くなる要因がなさそうですが、地球の場合は、月からの引力の影響が大きいとされています。
私たちが生活している中で、地球の自転速度ははっきり自覚できませんが、確実に自転速度は遅くはなってはいるんですね。
まとめ
私たちが当たり前のように、わかっている時間やカレンダーなども、月や地球や星の動きを観察した結果を基本にして作られています。
では、ここで紹介した内容をおさらいしておきましょう。
- 地球は、365日かけながら「366回転」して回転している
- 地球の1日の自転周期は、実際は、約23時間56分
- 1日を24時間としたのは、真南を太陽が通り過ぎて、そこからまた真南に戻ってくる「太陽日」のサイクルに合わせたもの
- 自転の速さ自体は一定のものではない
- 地球の自転は、10万年で1秒遅くなっている
私たちの何十という世代の未来では、1日が25時間が当たり前になっているかもしれませんね。