夜空に浮かんで見える月はいつも同じような大きさに見えます。
小学校でも月はいつでも38kmの距離で地球の周りを回っているということを習っていたと思います。
しかし、かつて地球と月が出来た当初から現在の距離を比べて見ると、地球と月の距離はどんどん離れていることがわかります。
現在でも地球と月の距離は毎年約3cmと少しずつ離れているといいます。
その理由はなぜなのでしょう?
月が地球から遠ざかる理由とは何だろう?最後はどうなるの?
月が地球から遠ざかる理由には、地球の自転が月の軌道より速いことがあげられます。
月の引力が地球を引っ張り、海で満潮が起こります。
さらに月の引力により、地球の自転は遅くなります。
月と地球はお互いに引力で引っ張り合っているのです。
この正反対の力が釣り合っていることから地球は月を引っ張りながら、月に近づこうとしてます。
逆に地球の自転が遅くなることで月の軌道は大きくなっていくことから、地球との間に距離が出来るのです。
このまま地球と月の引っ張り合いが続き、地球の自転速度が遅くなっていくと、ある程度のタイミングで月の軌道と同じ速さになると言われています。
それが起こるのは約数百年後のことだと推測されています。
ここで月の動きはというと、月はそれ以上地球から遠ざかることはないだろうと予測されています。
しかしそれは何十億年後も先のことでしょう。
今でも月が遠ざかっている実感がわかないのと同じように、これらの変化はとてもゆっくりとしています。
少しずつ起こる変化にも生物は対応していくのでしょう。
実際目に見える変化が起こるのはまだまだ先のことでしょう。
さらに危惧されるのは、太陽の様子です。
20億年後には、太陽は巨大な赤色巨石となり地球と月は太陽に飲み込まれてしまうと予測されています。
まとめ
月が地球から遠ざかる理由には地球と月との引力の力が関係していることがわかりました。
さらにこの先、地球の自転速度が遅くなることで月が離れていく動きにセーブがかかるとされています。
最後には月と地球どちらも太陽に飲み込まれて消滅してしまうのでしょうか。