太陽系の第8惑星である海王星は、19世紀になって発見されました。
太陽から最も離れているため、受ける熱エネルギーも極めて少なく、太陽のかすかな光を受けてひっそりと存在しているイメージでしょう。
1989年にボイジャー2号が初めて海王星の観測を行った際の海王星の姿は美しい青色をしており、まるで地球の海のような様子でした。
ここでは、美しい青色をしている海王星と青い海が地表の7割を占める地球との比較をしてみました。
海王星と地球を比較した結果は!?
海王星は太陽から遠く離れているため、昼間でも地球の1/1000の明るさで満月の夜くらいの明るさしかないそうです。
表面気温もマイナス210℃を下回っており、すべてが凍り付いた世界であることがわかっていますが、内部には放射性元素の崩壊熱とみられる熱源があり、中心部は5000℃以上になっているとみられます。
地殻変動も見られ、火山から液体メタンの溶岩らしき物質の噴出が確認された映像も存在しています。
惑星自体の構成としては、天王星と海王星についていうと、地球のように岩石などでできておらず、メタンやアンモニアなどの水や氷で形成された巨大氷惑星であることから『天王星型惑星』という分類をされることもあるそうです。
また、海王星の周辺では常にかなりのスピードのジェット気流の風が打ち付けていることがわかっており、天然ガスでできた凍った雲を音速の2倍以上である秒速670mというすさまじい速さで押し流しているため、生き物が存在している可能性は薄いと考えられますが、まだまだ謎につつまれた部分が多いのが現実なのだそうです。
自転および公転の速さの比較もしてみましょう。
海王星は地球よりも高速で自転しており、一日がおよそ16時間であることがわかっています。
そして公転については太陽から遠く離れているため、その期間は164年以上ということで、私たち地球人の感覚でいうと、一日が早いのに一生のうちに一年が終わらないということになりそうですね。
地球と海王星の大きさを比較!
海王星は太陽系の惑星の中では質量は3番目に大きく地球の約17倍、直径でいうと天王星より若干小さく4番目で、地球に比べるとほぼ4倍の大きさになります。
太陽系において、海王星は見た目では大きい方ではありますが、木星や土星に比べるとかなり小さく感じるでしょう。
ちなみに海王星における重力は地球の1.15倍程度ですので、それほどの差はないということになりそうです。
まとめ
太陽系の端に存在する海王星は、地球と同じ美しい青色の惑星ですが、地表温度はマイナス200℃を超えるメタンやアンモニアなどの水や氷で形成された氷の世界であることがわかっています。
見た目の大きさは地球の直径の4倍あり、太陽系では4番目の大きさになりますが、今のところ生き物の存在は認められていないようです。
まだまだ未知の惑星ですので、今後の発見が楽しみでもありますね。