地球から見ると、太陽,月に次いで明るく見えるのが金星で、その輝きから美の女神ビーナスの名がついているそうです。

ただし、一年中いつでも見ることができるわけではないため、確実な観測にはそれなりの知識や情報が必要になります。

ここでは、金星の観測できる時期や時間帯などについてご紹介しましょう。

金星が見える時期は!?

『明けの明星』『宵の明星』というのをご存知でしょうか?

これはともに金星のことをさしています。

太陽系の惑星の中で、金星および水星は地球より内側の軌道を公転しています。

地球が真夜中の時、私たちには太陽の方向と真逆の宇宙が見えているため、金星を夜中に観測することはできません。

また真昼は太陽が明るく空を照らすために星などの観測は難しいでしょう。

そのため、地球から金星が観測できるのは、星が見えるほど空が薄暗くなり始めた時間帯で金星が地平線に沈む前の夕方か、星が見えるけれども空が薄明るくなり始める時間帯のいずれかになるそうです。

つまり、夕方に金星が太陽の東にある時は太陽より遅れているために『宵の明星』明け方に金星が太陽の西側に見える時は太陽より先行するので『明けの明星』とよぶのですね。

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ところで、金星を見ることができる時間帯はわかりましたが、いつも決まった時期に見えるわけではありません。

なぜなら地球の公転周期が365日なのに対し、金星の周期は225日なので、二つの惑星の位置関係は常に変化しているからです。

データによると、地球からの金星の見え方は8年ごとの周期でほぼ同じような状況になるということです。

参考までに過去から今後の流れをご紹介します。

2012年7月~2013年2月  明けの明星
2013年5月~2014年1月  宵の明星
2014年2月~2014年10月 明けの明星
2015年1月~2015年8月  宵の明星
2015年9月~2016年4月  明けの明星
2016年8月~2017年3月  宵の明星
2017年4月~2017年12月 明けの明星
2018年3月~2018年10月 宵の明星
2018年12月~2019年7月 明けの明星
2019年11月~2020年6月 宵の明星
2020年7月~2021年2月  明けの明星

まとめ

金星の見える時期や時間帯についてご紹介しました。

観測可能な時間帯は夜明け又は日没あたりで、8年周期で見えるパターンが繰り返されているのですね。

観測しやすいのは宵の明星であるそうですので、覚えておくといいでしょう。

金星の観測は、時期と時間さえ気にしておけば比較的観測しやすいようですね。