皆さん火山と言えば熱いマグマを想像しますよね。
海王星の衛星トリトンでも火山活動が観測されているようなのですが、どうやらトリトンの火山は氷の火山になるそうなのです。
一体どういうことなのでしょうか?
ここではトリトンの火山活動についてご紹介します。
海王星の衛星トリトンの火山は氷の火山?
私たちが住んでいる地球の火山と言うと、山頂や山腹の火口などから溶岩やガスを噴出する様子をイメージしますよね。
このような火山は、地球だけでなく金星や火星などの岩石惑星では同じような仕組みになっているそうです。
岩石惑星は基本岩石でできているので、火山から噴出されるものは溶けた岩石ということになります。
一方トリトンの表面は、メタンや窒素の氷に覆われています。
太陽から離れているため、トリトンの表面温度はマイナス235度と極寒の地になっています。
このような気候のため、火山から噴出されるものはマイナス200度近い液体窒素や液体メタンだと言われているようです。
トリトンの火山はこのようにとても冷たいものを噴出することから、氷火山とも呼ばれているそうです。
熱い火山しか知らない私たちでは、冷たい火山はあまり想像ができませんよね。
どうしてトリトンの火山は噴火しているの?
トリトンの火山が噴火するためのエネルギーとしては、海王星がトリトンに及ぼす潮汐力が考えられるそうです。
海王星の潮汐力によりトリトンは変形し、この変形による摩擦で氷が融解し、火山が噴火するというものだそうです。
ですが今のところ詳しくは分かっていないようです。
トリトンは火山活動が起こっているため、クレーターが非常に少ないそうですよ。
まとめ
いかがでしたか?
ここでは海王星の衛星トリトンの火山活動についてご紹介しました。
トリトンの火山は私たちの知っている火山とは違い、とても冷たい液体窒素や液体メタンを噴出する「氷火山」と呼ばれる火山になるようです。
宇宙には想像もできないようなものが沢山あるのだと実感してしまいますね。