私たちが夜空の月を眺める時、いつも同じ面ばかり見ていることを知っていましたか?
地球から見える月はいつも同じ向きで、地球からは月の裏側を見ることは不可能なのです。
その理由は何故なのでしょうか?
地球から見える月の位置関係についてご紹介します。
地球から見える月の向きはいつも同じなのはなぜだろう?
地球から見える月の向きはいつも同じなのは、月の自転運動の周期と公転運動の周期が全く同じだからなのです。
他にも、自転軸が傾いているということもあり、地球に対して同じ側しか見せることが無いのです。
地球から見えるのは月の59%ほどなのです。
もし、太陽の周りをまわる地球も月と同じように自転運動と公転運動が同じだったら大変です。
地球の半分は常に昼間、もう半分は常に夜の状態になってしまうからです。
月の動きはとても珍しい動きだということがわかりますね。
なぜ月がこのような珍しい動きをしているのかというと、潮汐力という地球と月がお互いに持つ引力が影響しているのです。
現在と地球と月の関係を表すと、まず月の引力で地球を引っ張ると、地球は少し伸びます。
ですが、長くなった地球の中心がずれると今度は地球の引力が月に対してこの状況を打ち消す力となり修正することで、月の自転周期は修正されて、再び公転周期と同じになるのです。
太陽系の衛星の中には月と同じような動きをする衛星が他にも多く存在します。
代表的なのは、火星の衛星である「フォボス」や「ダイモス」などです。
太陽系全ての惑星が当てはまるわけではありませんが、惑星と衛星はまるでパートナーのような特別な関係を持っていることがあるのです。
また、月の裏側は59年にルナ3号という旧ソ連の探査機によって初めて撮影されました。
それまで誰も月の裏側を見たことがなかったのです。
まとめ
月は、一公転一自転なので、地球に対してずっと同じ向きをしているのです。
北半球や南半球、見る場所によって月の見える角度は変わりますが、地球のどこから見ても月は同じ向きのままで見える部分は同じなのです。
このことは、月の潮汐力によるものなのです。