太陽系の惑星、天王星と海王星は、それぞれ大きさから特徴まで違いますが、どちらも青の色をしている惑星です。
その青の色には違いはあるのでしょうか?
そこで、天王星と海王星の色の違いについて調べました。
天王星と海王星は同じ青い色なのに色の違いがあるの?
天王星と海王星は、それぞれの名前に由来があって、その由来は二つの惑星の色にちなんで名づけられたものです。
天王星は、英語でUranus=ウラナスで、この名前は、天王星が青緑色に見える特徴があることから、ギリシャ神話の登場人物の天空の神様「ウーラノス」が由来となっています。
そして、海王星は、英語でNeptune=ネプチューン。
この由来も、海王星が海のような美しい青色を持っていることから、ローマ神話の海の神様「ネプトゥース」の名前にちなんでつけられました。
このように、天王星と海王星は同じブルー系の惑星として知られています。
このような天王星と海王星の鮮やかな青い色から、この二つの惑星にはダイヤモンドの海が存在するとまでいわれていれていて、なかなかロマンがある惑星としても知られています。
では、同じ青色でも違いはあるのでしょうか?
天王星と海王星はどちらも同じ青みがかっていますが、天王星の色は、海王星の青みと違いコバルトブルーに近い色で、より青みが強く鮮やかな青に見えます。
この天王星のコバルトブルーに近い色は、未知の物質が天王星に存在するのではないかと考えられています。
宇宙望遠鏡のNASAのハッブルに搭載された高感度のカメラでは、天王星と海王星の大気の様子など色鮮やかな画像が確認できますが、どちらの惑星にも、青以外の明るいオレンジ色や赤い色の雲が断続的に見えます。
これは、天王星と海王星の大気にメタンがあることを示しています。
天王星と海王星、どちらも青く見える正体は、このメタンです。
このメタンは、赤い光を吸収する性質があることから、青い色の光を強く反射するため青く見えるのです。
その点、火星などは大気が薄いことから、地面が黒味につよい茶色で赤っぽいように見えます。
また、天王星と海王星には、謎となるような説があります。
天王星は、太陽から数えれば7番目に位置して、海王星は、もっとも外側を公転する惑星で、天王星の次に位置しています。
実は、そんな天王星と海王星の位置が、太古の昔は逆転していたという説があります。
その理由は、天王星と海王星、どちらも太陽系び外周に位置しているのにも関わらず、どちらも大きい惑星だったからです。
ただ、二つの惑星が形成されるまでの期間を換算すると、宇宙の歴史以上に時間がかかり矛盾しているということで、その説には終止符が打たれたようです。
宵の口に土星と火星は沈み、バトンは海王星、天王星へ。位置が分かれば、双眼鏡でも見つけられることも。
でも・・・とお思いの際は、お近くの公開天文台へいきましょう。肉眼でも色の違いが分かりますが、写真では非常に綺麗です。
#asaten pic.twitter.com/SusCbQdq— Hiromi Funakoshi (@Hiromi_haao) 2012年8月2日
まとめ
天王星と海王星は、何かと比較されたり関連づけられてきたということは、それぞれの色が似ているということもあったのかもしれませんね。
では、天王星と海王星の色についてまとめました。
- 天王星は青緑色でコバルトブルーに近い色
- 海王星は海のような美しい青色
- どちらの惑星にも、明るいオレンジ色や赤い色の雲が断続的に見えることも
- メタンが赤い光を吸収し青い色の光を強く反射するため青く見える
- 二つの惑星は、太古の昔は逆転していたという説もあった
青い色には、気持ちを落ち着かせる効果が期待できるといわれていますから、天王星と海王星を望遠鏡で見ることができたら、興奮をおさえてじっくり眺めてみたいですよね。