地球は丸いです。
でも、私たちは地球のどの場所にいても地面に立つことが出来ます。
たとえ高い山の上からバンジージャンプをしても、必ず下に落下します。
これは、地球に「重力」という引き寄せる力があるからです。
地球以外の惑星にもこの力はあるのでしょうか。
その答えは、それぞれに大きさは異なりますがどの惑星にも重力はあります。
では、大きさが一番大きな木星と2番目に大きな土星では重力はどのくらいちがうのでしょうか。
そして、私たちの住む地球には空気の層があり私たちは呼吸をして生きています。
この大気の観点からも、木星と土星にどんな違いがあるのかを検証したいとおもいます。
木星と土星の重力とは?!
木星と土星を比べる前に、まずは私たちが身で感じることができる地球の重力をみてみましょう。
重力は重力加速度(m/s2 メートルマイ秒)で表します。
地球の重力加速度は9,8m/s2です。
イメージしやすいように、これを「1」として木星と土星の重力を比較しましょう。
木星の重力加速度は、23m/s2です。
そして、土星の重力加速度は、11m/s2です。
木星は地球の重力に対して、なんとおよそ2,5倍とかなり大きな重力があることがわかります。
次に土星ですが、地球のおよそ0,9倍なのでほぼ私たちが感じているのと同じ強さの重力だといえます。
重力は重さの根源なので、同じものでも木星では2,5倍の重さ、つまり地球や土星で10キロのお米は、木星では25キロの重さに感じるということになります。
木星と土星の大気とは?!
木星と土星はどちらもはっきりとした地面がありません。
巨大なガスでできた惑星で、水素とヘリウムが主な成分である大気に覆われています。
そこに微量のメタンやアンモニアの成分も含まれています。
成分的には大きな違いはないようです。
さらにどちらにもその成分からなる分厚い雲があります。
違いはというと、木星はかなりの強風が吹き荒れる惑星で、大赤班と呼ばれる場所では、ハリケーンのような時速540㎞もの猛烈な風が吹き続けるのです。
最近一番大きな日本列島を襲った巨大台の2018年の21号でも最大風速が時速250㎞ですから、想像を絶する風です。
土星はそのような強風は吹いていません。
しかし、土星にはメタンを成分にする雨が降り、メタンの湖があります。
このように成分は同じでも、大気が及ぼす変化はちがうようです。
まとめ
木星と土星の重力を比較してみると、このようになります。
- 木星
重力加速度9,81m/s2
地球に対して約23倍
- 土星
重力加速度11m/s2
地球に対して約0,9倍
木星と土星の大気については、水素・ヘリウムと同じものできているが、大気の動き、変化が異なっている。
その違いがそれぞれの惑星にとって、最も貴重な特徴に繋がっています。