現在、確認されている太陽系の8個の惑星の中で、太陽の距離からもっとも遠いのが海王星、そして、その手前にあるのが天王星です。
この二つの惑星は、他の惑星と違う分類に入る惑星です。
そこで、天王星と海王星の特徴やそれぞれの違いについてご紹介します。
天王星と海王星の特徴にはどんな違いがあるの?
天王星と海王星は、一度木星型惑星に分類されていましたが、宇宙探査機ボイジャー2号の観測後に天王星型惑星に分類されました。
新たに分類された理由は主成分です。
木星と土星は、水素とヘリウムなどのガスが主成分ですが、天王星と海王星は、水やメタンが主成分で形成されていて、比較的にガス成分であることがボイジャー2号の観測でわかったため、木星型惑星とは別に分類されました。
では、この二つの惑星にはどんな特徴や違いがあるのでしょうか。
天王星と海王星は、比較的似ている面がありますが、特徴が大きく違います。
それは自転軸の傾きで、天王星は、公転面に対してかなり傾きがあり、ほぼ横を向いた状態で自転する惑星です。
一方、海王星は、傾きが地球よりも若干大きい程度です。
また、天王星と海王星は、いずれも青く見える惑星として知られていますが、海王星も青みがかった色はしているものも、天王星はコバルトブルーに近い青緑色で青みが強く見えます。
天王星のこの青みが強く出る性質は、未知の物質ではないかともいわれています。
海王星は、天王星よりも核が占める割合も大きく、木星型惑星と天王星惑星の中では、密度の点では最も大きい惑星になります。
さらに、二つの惑星にはリング(環)の違いもあります。
天王星と海王星は、周りにリングを持っていますが、現時点で天王星は13本まで確認されています。
海王星のリングは、少なく4本確認されていますが、海王星のリングは、どれもとても細かく何か所かは途切れている部分もあります。
天王星と海王星の大きさの違いは?
天王星と海王星の大きさは、直径50,000km前後で、大きな違いはありません。
ただ、質量は、海王星の方が天王星よりも大きいです。
質量は、地球の14倍~17倍程度ですが、天王星と海王星の成分には違いがあるため質量にも差が出ます。
天王星と海王星の温度の違いは?
天王星の温度は、地表面の平均温度で-205℃。
一番低い場所で-224℃とかなりの低温になります。
一方、海王星は、太陽からの距離が約45億kmと非常に遠いことから、地球と同じような季節があると考えられています。
そんな海王星の表面温度は、-220℃近くとこちらもかなりの極寒といえます。
まとめ
天王星と海王星は、主成分は同じですがそれぞれの特徴には違いがあるんですね。
では、天王星と海王星の違いについてまとめました。
<天王星と海王星の特徴と違い>
- 天王星と海王星は、水やメタンが主成分で形成されていて比較的にガス成分がない
- 天王星は、公転面に対してかなり傾きがありほぼ横倒し状態で自転する惑星
- 傾きが地球よりも若干大きい程度
- リングは、天王星は13本まで確認、海王星は4本確認
<天王星と海王星の大きさの違い>
- どちらも直径50,000km前後で、大きな違いはない
- 質量は、海王星の方が天王星よりも大きい
<天王星と海王星の温度の違い>
- 天王星の温度は、地表面の平均温度で-205℃。一番低い場所で-224℃
- 海王星は、太陽からの距離が約45億kmと非常に遠く、表面温度は-220℃と超極寒
天王星と海王星は、どんな青色だったのかボイジャー2号だけが本当の姿を知っていますよね。