わたし達が住んでいる地球は約23.43度の傾きがあります。
地球に似た環境をもつ金星にも、その地軸の傾きはあるのでしょうか。
もし、地軸が傾いているとすれば、傾いた理由は何でしょうか。
詳しく調べてみましょう。
金星の地軸の傾きの原因は?
まず、地球の自転軸の傾きからですが、約23.43度傾いていることが分かっております。
ちなみに、この角度は赤道傾斜角と呼ばれ、基本となりますので覚えておきましょう。
太陽系惑星には火星・水星・木星・金星・土星・天王星・海王星、地球と8つの惑星があります。
この8つの惑星の中でほぼ傾きがないのは水星・木星になり、後の7つの惑星はある程度の傾きが見られます。
傾きの角度の小さい方から、水星0.027度、木星3.08度、地球23.43度、火星25.19度、土星26.7度、海王星29.6度、天王星97.9度、金星 177.36度になります。
わたし達が住んでいる地球の傾きは23.43度ですが、この傾きによって、夏季には太陽が高く昇るために日中時間が長くなり、冬季には太陽が低くなるために日中時間が短くなるという現象が起こります。
金星では、どうなのでしょうか。
ちなみに、太陽系惑星の中で地球のように季節があるのは、火星・土星・海王星と考えられております。
金星の傾きは177.36度と、太陽系惑星の中でももっとも大きな傾度になります。
傾きの少ない水星や木星、火星、土星、海王星、地球では、公転面に対してほぼ垂直の方向に自転軸が向いておりますが、金星は逆さまに傾いていることになります。
天王星に関しては、横倒しと言えるでしょう。
なぜ、このような地軸の傾きができたのか?
もっとも有力な原因の一つとして考えられていることは、天体衝突です。
一度や二度の天体衝突ではこのような傾きは起こらないとされており、幾度となく衝突があったのではないかと考えられているとのことです。
ただ、残念なことですが、この答えに関しては、これからの研究の成果を待たなければなりません。
まとめ
金星の自転はほかの惑星とは違い逆回転になりますが、その理由もまだ解明されておりません。
が、おそらくは何らかの突発的な衝突によって、そうならざるを得なかったと考えられているとか。
衝突と聞けば、何だか不安を覚えますが、これからの研究に期待しつつ、地球に何の影響もないことを願うしかありません。