超巨大な嵐と言われる木星の大赤斑。
実は、徐々に縮小している噂があるとか?!
小さくなっているのは本当なのでしょうか。
また、徐々に小さくなり、いつかは消滅してしまうのではないかとも考えられているとのことですが、消滅してしまう可能性はあるのでしょうか。
詳しく調べてみましょう。
木星の大赤斑が消滅するってホント?!
木星の大赤斑は、わたし達がいる地球からでも口径12cm以上の望遠鏡を使用すれば観察することができます。
その大赤斑が年々縮小しており、このままの縮小ペースを保てば、100年後には消滅するのではないかと考えられております。
また、木星にある大赤斑が消滅するのは、20~30年後ではないか。
こういう説もあります。
100年ももたないのではないかと考えるのは、木星探査機ジュノーのプロジェクトチームのグレン・オールトン氏です。
1800年代後半には、大赤斑の直径は地球の4倍の5万6000km、幅は経度で30度分あったそうですが、1979年、探査機ボイジャー2号が観測した際には、地球2個分よりも少し大きい程度に、2017年4月3日の観測では、1万6350kmまで縮小していたとのことです。
今の大きさの大赤斑を観察しておきたい人は、今のうちにじっくりと見ておきましょう。
100年ごと言えば、遥か遠い未来のことのように感じますが、今生まれた赤ちゃんが100歳になるころと思えば、そう遠くない未来のことになります。
NASAが打ち上げた木星探査機ジュノーが2017年7月に撮影に成功した大赤斑の写真では、素晴らしい大赤斑の姿を見ることができ、感激した人も多かったのではないでしょうか。
この時のジュノーは今までにない近距離で撮影できており、濃い赤色を中心とした大赤斑の姿を見ることができました。
ちなみに、その撮影写真と同じジュノーによる木星の姿はこちらで見ることができます。
まとめ
見方によっては台風の目のように見える大赤斑。
消滅の危機にあることが分かりましたが、消滅してしまえば、木星のあの縞模様はどうなるのでしょうか。
木星全体に縞が入るのでしょうか。
それとも、大赤斑の消滅とともに、縞模様も消えてしまうのでしょうか。
今後の研究に期待がかかりますね。