天気予報や台風情報でよく耳にする「気圧」。

何となくは知っているものの、詳しく聞かれると困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

最大気圧ってなに?

そもそも気圧ってどういうものなの?

ここでは、地球の気圧について見ていきましょう。

地球 気圧 最大

地球に発生した最大の気圧とは?

気圧とは空気の圧力をあらわしています。

ふだんの暮らしの中で人は空気の圧力を感じてはいませんが、各方向から常に圧力を受けているのです。

地上に近いほど空気は重くなり、気圧が掛かりますが、反対に高い山など高所になるほど空気は軽くなり、掛かる気圧も下がります。

気圧は、地球の空気という大気があることではじめて存在します。

そのため、地球を飛び出した宇宙空間では気圧は存在しません。

天気予報を見ていると「ヘクトパスカル・HPa」という言葉が良くでてきます。

これは、気圧の単位で1気圧1013ヘクトパスカルです。

これは、あくまでも気圧の単位であり、気圧の高さや低さをあらわすものではありません。

高気圧や低気圧は、周囲の気圧より高かったり低かったりという比較であらわされます。

台風が発生するシーズンには、最大瞬間風速や中心の最大気圧という言葉が聞かれます。

地球に発生した最大の気圧とはどのくらいでしょうか。

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2013年に発生し、フィリピンに大きな被害をもたらした「台風ハイヤン( Haiyan )」がこれにあたります。

「平成25年台風第30号」の日本名で知られる台風の中心気圧は勢力最大時で 895ヘクトパスカル、最大瞬間風速は90メートルで観測史上最強と呼ばれています。

近年、最大勢力の気圧を記録した台風ハイヤンに匹敵する台風が多発しており、さらに勢力を増した台風が発生する可能性が危惧されています。

このことは、決して絵空事ではありません。

海水温度の上昇など発生条件がそろえば、最大風速が 200メートル以上の台風が起こりえると、MIT・マサチューセッツ工科大学の研究チームが警鐘をならしています。

このクラスの台風が発生した場合、中心気圧もこれまでにない最大のものとなり、与える被害も想像を絶するものと想定されています。

まとめ

空気の圧力を示している気圧。

地球に大気があることで存在しており、空気のない所には存在していません。

気圧はヘクトパスカルという単位であらわし、地球上に発生した最大の気圧は、2013年に発生した台風ハイヤンの895ヘクトパスカルです。