「今年も最高気温を更新しました」や「今年に冬は去年よりも寒いね」など気温の変化は日々の暮らしに中に密着しています。
また、地球規模で見た場合にも「温暖化が進んでいる」や「氷河期に突入している」などのニュースがメディアを騒がせています。
私たちが暮らす地球は、どのような気温の歴史を辿り変化してきたのでしょうか。
地球の気温変化の歴史
地球が誕生したときまで歴史を遡ると、地球の表面はまだ溶岩の状態ですから気温も非常に高く、もちろん生命も誕生していません。
45億年前から38億年前まではこの状態が続きますが、徐々に大気が冷やされ気温も少しづつ穏やかになっていきます。
大気成分の変化や生命の誕生など様々な要因で地球は、気温が上昇する温暖化と急激に気温が下がる寒冷化の歴史を繰り返します。
歴史的に氷河期と呼ばれる時代は3,500万年前。
この時代には気温が下がり、北極や南極に氷河が形成されると共に、大陸移動によるヒマラヤ山脈や大西洋などの形成作用で、より一層の寒冷化が進みました。
地球の平均気温が急激に上昇したのは20世紀に入ってからです。
これは、人の生活が化石燃料を大量に消費するスタイルに変化したためです。
温暖化の影響は現在も進んでいますが、一方では長期的な寒冷期の真っただ中にいることを示すデータも挙げられており、地球規模の気温推移には注意と関心が必要といえるでしょう。
地球の気温変化をもたらす天体の動き
地球は温暖化と寒冷化の気温変化が周期的におこなわれます。
長期的な周期で見た場合、大規模な地球の温暖化と寒冷化は10万年周期で変化しています。
このような変化をもたらす原因としては、太陽の黒点周期に基づく太陽エネルギーの放出量の変化に加えて、地球の公転軌道の変化も原因の一つ。
地球は以前、真円軌道で太陽の周りを回っていましたが、現在は楕円軌道に変化しています。
そのため、太陽との距離が近いときには、受け取る太陽エネルギーの量は多く地球の気温は高く変化し、太陽から離れていくに従い地球の気温は低下し寒冷化へと向かいます。
この楕円軌道の周期は10万年周期で、地球に気温変化をもたらす原因として有力視されています。
まとめ
ここまで、地球の気温の歴史と変化についてみてきました。
地球の気温は、温暖化と寒冷化の歴史を繰り返し現在の状態となっています。
地球形成によるものや天体活動が気温の変化をもたらす場合もありますが、現代においては人類活動が地球の気温変化に大きく関わるケースも多くあり、警鐘を促されています。