夜空を見上げると、無数の星が見えます。
あれらの星の中で地球に最も近いのはどれだろう、と考えたことはありませんか?
強く、はっきり光っている星ほど、近いように感じます。
それでは、実際はどうなのでしょうか。
今回は、地球から最も近い天体や恒星について紹介します。
地球に近い天体とは?
地球に最も近い天体、それは皆様よくご存じの月です。
およそ36万3300キロの地点にあります。
その他にも小惑星などが近くを通過することがありますが、今回はそのような天体は除外して考えます。
その次に近い天体は最接近したときの金星が最も近い天体になります。
金星との最短距離は約4000万キロで、月との距離のおよそ100倍です。
火星も比較的近くにきますが、最も近づいたときの距離は8000万キロで、金星からみると2倍の距離になります。
(これは近づいた時の距離で、遠くなったときの距離は違います。)
地球に最も近い恒星とは?
恒星とは、自分で光を発することができる天体のことです。
ですから、私達の太陽が地球から最も近い恒星ということになります。
では、太陽の次に近い恒星は、というと、ケンタウロス座のアルファ星というところです。
地球からの距離はおよそ4.3光年です。
光年というのは、光のスピードで進んだ時にかかる時間です。
太陽の次に近いといっても光のスピードで4.3年もかかるのです。
(光のスピードは秒速約30万キロ、1秒間に地球を7.5回、回るスピードです。)
アルファ星ですが、全天の中で3番目に明るい星です。
(もちろん、月とか太陽系の惑星は別です。)
最も明るいのが、おおいぬ座のシリウス、その次がりゅうこつ座のカノープスです。
どちらもアルファ星よりもかなり遠いのですが、それでも明るいとは、よほど強い光を出して大きい恒星ということがわかります。
【ケンタウルス座アルファ星系】
太陽系から最も近い恒星系であり、4.3光年先にある。A星、B星、プロクシマによる三重星である。ケンタウルス座α星Bには惑星がb,cの2つが見つかっていたが、b星は存在しないことがわかっている。pic.twitter.com/NKRx32VRUy— 系外惑星・恒星bot (@taiyou_keigai) 2018年10月12日
まとめ
私達の太陽系にある星で明るいのならば、星が明るいと距離も近いということがいえるかもしれませんが、恒星ということになると話は違ってきます。
私達の太陽はあれだけ大きく力強くみえますが、恒星の中では、大きい部類に入らないそうです。
宇宙には、想像を超えた世界が広がっているのですね。