地球のことを英語では、「アース=earth」と呼ぶのはご存知ですよね。

ところが、中には、地球のことを「テラ=Terra」と呼ぶ方がいます。

その為、どっちが正しいのかと疑問に思ってしまうこともあるようです。

そこで、地球のアースとテラについて詳しくお話しします。

地球 アース テラ

地球の「アース」と「テラ」どっちが正しいの?違いは?

地球のことは英語で、「アース(earth)」ですが、同じく地球のことをラテン語では「テラ(Terra)」といいます。

つまり、どちらも同じ地球を意味することなので、どちらも地球の呼び名としては正しく間違いではありません。

英語の「アース」は、古代中世生後の「エルセ(Erthe)」が由来となっているもので、他の言語では、ドイツ語で「エルデ(Erde)」といいますが、これも古代ゲルマン語の「エルダ(Erde)」がそもそもの由来とされています。

地球を表す言語は、他の言語でもその多くは大地を意味するものが当てられています。

そして、ラテン語では地球のことを「テラ」または、「テルース(Tellus)」ともいいます。

テラとテルースは、どちらも大地を意味するラテン語で、テルースは、「母なる大地」の意味もあります。

近代ラテン語では地球の意味もあるので、結果的にアースと同じことになります。

テラとテルースは、ローマ神話で大地の女神として登場する神が由来となっています。

スポンサードリンク

今は、宇宙飛行士や宇宙探査機などによって、宇宙のことや地球の形なども正確なことがわかりますが、昔は地球が丸いことを知らなかったはずなのに、どうして「地球」という概念があったのかも不思議ですよね。

地球が球体で丸いのは、雨水が少しずつ地球のでっぱっている部分を洗い流して削っていったことから、少しずつ丸い形となってきたわけですが、そんなことは、昔の人には知る由もなかったでしょう。

そこで、この地球という言葉の語源を調べていくと、少なくとも江戸時代の頃は、「地球」という言葉自体はまだ存在していませんでした。

一説によると、日本に「地球」の単語を最初に伝えたのは、フランシスコザビエルという説があります。

フランシスコザビエルは、スペイン生まれでカトリック教会宣教師です。

キリスト教を初めて日本に伝えた人としてもよく知られていて、どこかで一度は耳にしているのではないでしょうか。

ただ、この説については、いまだにはっきりわからず解明にまでは至っていません。

まとめ

テラやテルースの言葉は、SF作品に別名などとしてたびたび使われることがあります。

その一つが、日本の漫画家竹宮恵子さんのSF作品「地球へ・・(テラへ)」です。

他にもSFドラマなどでもよくつかわれます。

では、ここで紹介したことをまとめました。

  • 地球はドイツ語で「エルデ(Erde)」
  • ・英語の「アース」は、古代中世生後の「エルセ(Erthe)」が由来・アースとテラは、同じ地球を意味するもの
  • ラテン語では地球のことを「「テルース(Tellus)」ともいう
  • テラとテルースは、ローマ神話で大地の女神として登場する神が由来

ちなみに、地球の形がわかるように作られて地球儀ですが、世界最古の地球儀は、1492年に作られたものです。

地球儀が日本に渡ったのは天正18年(1590年)で、豊臣秀吉へのお土産として持ち込まれたようです。