アンタレスという恒星をみなさんはご存知ですか?
太陽よりも明るく、大きな恒星だということがわかりメディアでも取り上げられることが多くなったアンタレスを今回ご紹介したいと思います。
火星とアンタレスの明るさの違いとは?
星がなぜ輝いて見えるかご存知ですか?
惑星と恒星があり、太陽の光を直接受けそれが反射することで輝いているのが惑星。
太陽のように自ら光を発している星は、星の中心で水素などのガスが核融合反応を起こして燃えています。
爆発が、星を作っている巨大な量のガスの表面まで伝わることで光輝いているのが恒星です。
もう一つ、月のように惑星のさらに外側を回っている星を衛生と言います。
火星とアンタレスは、さそり座を構成する星であり、どちらも赤く輝く星です。
アンタレスは、「火星に似たもの」という意味の恒星です。
観測する際、火星と間違われたことからこの名前が付けられたと言われています。
アンタレスは太陽のように自ら熱と光を発しているため輝いて見えます。
地球から見ると火星とアンタレスは似たような星に見えます。
地上から観測した明るさは、火星が-3.0等級であるのに対して、アンタレスは1.09等級で火星の方が明るいと測定されています。
等級は数字が低いほうが明るいと判断できます。
しかし、実際はアンタレスの大きさは太陽の800倍あると言われていて、非常に光度の大きい恒星であることもわかっており、明るさは太陽の1万倍です。
赤外線などを含めると太陽の6.5倍のエネルギーがあります。
アンタレスの方が暗く見える原因は、地球からの距離が違うからです。
地球から火星までの距離が78,000,000 kmであるのに対して、地球からアンタレスの距離は619.7光年あります。
地球からの距離が違いすぎるため、地球から見ると同じような星に見えてしまうわけです。
まとめ
今回は、火星とアンタレスの明るさの違いについてご紹介させて頂きました。
「火星に似たもの」という意味がつけられていることで似たような星だと勘違いされがちですが、火星とアンタレスの違いが大きいことわかっていただけたでしょうか。
火星とアンタレスは惑星と恒星で種類が違います。
大きさや光度もアンタレスの方が遥かに大きいです。
しかし、宇宙にはもっと大きく輝く星が存在するでしょう。