79個もの衛星を持つ木星。

木星自体の明るい光によってほとんどの衛星は個人が観測するのは難しいと言われています。

今回は木星の衛星の位置や見え方についてご紹介します。

木星の衛星の位置はどこ?

木星の衛星は一番最初に観測されたガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星を基準に考えられています。

ガリレオ衛星はイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの順に並んでいます。

イオよりも内側を周っている小さな4つの衛星をアマルテア群、カリストよりも外側を周っている55個の衛星をヒマリア群、アナンケ群、カルメ群、パシファエ群、その他と分類しています。

カルメ群とパシファエ群は入り組んでいます。

一番木星に近い場所を周っているのがメティス、一番木星よりも遠い所を周っているのがS/2003J2です。

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木星の衛星の見え方は?

木星の衛星の中でもイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つの衛星(ガリレオ衛星)は明るいので小型の望遠鏡で観測ができます。

衛星の影が木星にかかったり、衛星が木星の影に隠れたりする様子は比較的頻繁に見ることができます。

最も内側を周っているイオは1.76日で公転するため1晩の観測だけでも動きがはっきりと分かります。

6年に1度に訪れる木星との会合周期では、経過というガリレオ衛星が木星を横切る様子や木星の背後に隠れる掩蔽、木星の影に隠れる食、衛星の影が木星に映る影の経過などを見る事ができます。

星からの強い散乱光があるのでガリレオ衛星以外の衛星は観測が難しいと言われています。

特にガリレオ衛星の外側を周っている衛星は小さく、明るさも暗いので中々小型の望遠鏡では見ることができません。

ガリレオ衛星の次に明るいと言われるアマルティア、ヒマリア、エララ辺りは木星と離れた位置にある時に運が良ければ観測が可能のようです。

まとめ

木星の衛星の位置は、最初に発見されたガリレオ衛星の位置を基準に考えられる。

おおよその位置はアマルテア群、ガリレオ衛星、ヒマリア群、アナンケ群、カルメ群、パシファエ群にわけられます。

ガリレオ衛星は木星の周りを公転している姿を観測できますが、他の衛星は小さく暗い為個人が観測するのはほぼ不可能です。

昔の人が見つけられなかった小さく暗い衛星は無人宇宙探索機や光学赤外線望遠鏡により観測が可能となりました。

まだ見つかっていない衛星もあると言われていますので、木星の衛星の数はまだまだ増えそうですね。