人類の第二の居住地として、今火星への移住計画があります。
しかし現在の火星では、とても人が住める環境ではありません。
気温がとても低い上に水の存在もはっきりと確認されていないのです。
最も重要なことは、大気中にほとんど酸素がないことです。
酸素の製造は火星移住には決して欠かせない重要なことなのです。
今回は火星で酸素を作るため、今考えられている方法について紹介します。
火星で酸素を作るためにはどんな方法があるの?
火星で酸素を作りだすための方法はいくつか検討されていますが、現在最も有効だと考えられている方法を紹介します。
火星に酸素を十分に作り出すために、最初に行う必要があるのは、大気圧を上げることです。
火星の今の大気圧は地球と比べると極めて低く、この状態で酸素ができたとしても作ったそばからどんどんなくなっていきます。
大気圧を上げるために、極地や土壌にも含まれている可能性が高い、氷の状態の二酸化炭素をなんらかの方法で大気に放出させます。
大気圧が上がったら、次は温度をあげるようにします。
大気圧が上がれば、太陽からの熱を宇宙へ放出する量が減るので、温室効果で気温は上昇し始めます。
しかし、これだけでは相当の時間がかかってしまいます。
温度を上げるために、いくつか方法が考えられていますが、ひとつはフロンガスのような赤外線を吸収しやすいガスを火星に放出するという方法です。
この方法は効果が見込めますが、火星の温度が上昇したあとに、オゾン層の破壊などの2次的な被害が考えられます。
他には、火星環境の適した微生物を使う方法も検討されています。
いよいよ温度も上がりました。
ここから酸素を生成していきます。
大気圧と気温の上昇により、火星に貯蔵されている水が表面に出てくるかもしれません。
水を利用して、植物が活躍を始めます。
ご存じのとおり、植物は光合成を行いますので、二酸化炭素を吸って、酸素を排出します。
こうして徐々に火星の酸素を増やしていきます
まとめ
火星で酸素を作るには、まずはその環境が必要なのですね。
火星に酸素を作る段階までいくにはかなりの時間がかかり、また、酸素を作っても人が住めるようになるには相当の時間が必要です。
考えてみると、気の遠くなるような話です。