金は昔から希少価値のある高価で美しい金属として、紀元前より権力者の装飾品に用いられたりしてきました。
地球のあちこちにある鉱山より採掘されますが、その量はごくわずかで、普通の鉱山の場合は1トンあたりわずか3g程度しかとれないともいわれます。
金がどのようにして生まれたかについては諸説ありますが、宇宙の歴史でも数回しか知られていない中性子星の衝突による大爆発で誕生したという説などが知られているそうです。
柔らかくて加工しやすく錆びない金は、現代でもアクセサリーやメダル、金貨などの製造に利用されたり、金そのものが金銭的価値を持つものとして、特別な存在感を放っていますよね。
この金は現在地球上にどのくらいあるのでしょうか?
調べてみました。
金は地球上にどのくらいの量あるの!?
人類の歴史の中で、金は6000年の間に約17万トン採掘されてきたといわれています。
これをオリンピックの公式プールに換算すると約3杯分だということで、やはり貴重なものであることがわかりますよね。
ある調査によると、地球上に残存する金は約7万トン、前述のプールの約1杯半ともいわれていますので、すでに地球上の金の1/3しか残っていないことになります。
現在全世界で年間2500トン程度の金が採掘されており、採掘に関する技術の発展にも後押しされて、近い将来天然の金鉱脈が枯渇してしまうだろうともいわれています。
これにより、金の希少性や価値が益々高まることになるかもしれませんね。
ちなみに、近年の金産出量上位国は、中国,オーストラリア,ロシア,アメリカ合衆国,カナダとなっています。
また、推定埋蔵量のランキングは、多い順からオーストラリア,南アフリカ,ロシア,アメリカ合衆国,インドネシアとなっているそうです。
ちなみに日本では鹿児島県の菱刈鉱山が最大の産出地になるそうですが、世界的にはそれほど大きい規模ではないようです。
まとめ
今現在、すでに地球上の75%の量が産出されたと考えられている金ですが、最近では金を使用している製品のリサイクルによって回収する手段も取り入れられています。
貴金属製品などはもちろんですが、パソコンやデジカメ等の電化製品や携帯電話の基盤に使用されている金メッキなどを処理することで、純度の高い金を取り出すことができるのですね。
1トンの金鉱石から採取できる金の量がわずか5gなのに対し、携帯電話1トンから約150gもの金が回収できるということですので、私たちも何かで協力できそうですね。