地球の内部は、地表から地下40㎞くらいまでを『地殻(クラスト)』、その下の深さ2900㎞あたりまでを中間層または『マントル』、そしてそれより深い部分である中心までを『核(コア)』という3つの層で構成されています。

中心部の核はさらに外核と内核にわけられますが、温度および圧力ともに極限的な環境であり、ここから発する巨大な熱の流れが地球の生命力になっているのですね。

地球の核の部分は地球ができた約46億年前以来、地球内部の温度が下がることで内核は個体となり、現在も変化を続けていることがわかっていますが、この内核の周りにある外核の部分については、まだまだ未知の部分が多いのだそうです。

ここでは、その外核についてわかっている情報、温度や密度を中心にご紹介します。

地球 外核 温度

地球の外核の温度はどのくらい!?

地球の外殻は、地表より2900~5100㎞の付近の層で、より中心部の内核に近い深部に向けて2200~5000℃ほどの高温状態であると推測されます。

主に鉄とニッケルで構成され、深さによってその状態も変化しているようです。

より深い場所では粘土の高い流体ですが、固体にはなっていない状態、深度が浅くなると粘度が低くなって乱流により熱気を循環させているということです。

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地球の外核の密度はどのくらい!?

地球の外核の密度も、深さによって幅があります。

内核に近い5100㎞地点で330万気圧、2900㎞付近でも125万気圧あるといわれます。

実はこの圧力の強さが核の状態に影響を及ぼしており、圧力が上がると物質の融点も上がるために固体になりやすいのだということです。

外核の深い層の方が粘度が高いことも納得できますね。

まとめ

地球内部の調査は浅い部分から解明されてきましたが、中心部の内核についてもすでに研究が進んでおり、ある程度の成果を上げているようです。

それに対し、外核は地球内部では唯一液体状態の部分であるために研究が難しく、それが今後の課題であるともいえます。

外核には層が二つあり、それぞれの層ごとに対流しているという説もありますし、今後の研究結果が楽しみでもありますね。