地球は、画像などから見るとまん丸の球体という印象が強いですよね。
でも実際は、みかんのように、上から少しつぶしたような形をしています。
では、地球を1周した場合、距離はどれぐらいあって、地球を一周するのに何日かかるのでしょうか?
調べてみました。
地球を1周すると何キロあるの?地球一周するのに何日かかる?
地球は、丸いことは丸いですが、正確にいうとまん丸ではありません。
北極と南極を通る長さよりも赤道の長さが少し長いです。
このことから、現在わかっている地球を1周分したと場合の距離は、2つ存在することになります。
一つは、「赤道の長さ」で考えた1周分の距離、そして、もう一つは「北極と南極の2点を通る長さ」で考えた距離です。
例えると、地球のお腹まわりになる赤道の距離は、約40,075キロメートルになります。
そして、赤道を横として捉えた場合、北極と南極の2点を縦に1周して通る距離は、約40,009キロメートルとなります。
つまり、赤道の距離がほんの少し長いです。
では、1周するのに何日かかるのでしょうか?
地球1周を約40,000キロメートとして、これを歩いたとします。
一般的に歩行速度が時速5km、これを目安に単純計算すると、
- 地球1周分の距離40,000㎞÷徒歩5㎞/h=8,000時間
- 日数にすると約333日
となります。
これはお休みや眠ることもなく、ただひたすら歩いた場合の日数なので、現実的には1年以上かかることにはなるのではないでしょうか。
ただ、実際歩いて地球を1周する日数としては、決して不可能な距離ではないことがわかります。
現在は、衛星などを使ってより正確な距離を測定できるようになっていますが、世界で、地球の1周分の距離を最初に計算した人は、古代ギリシャ人の「エラトステネス」というヘレニズム時代のエジプトで活躍した学者です。
この時の地球1周を計算した距離は、おおよそで46,000キロメートルでした。
このエラトステネスは、「地球は丸い」と考えて、エジプトのシエネという町で夏至(げし)の日に、太陽が真上にあること基準にして、この町から925km離れているアレキサンドリアの町で、同じ日の同じ時刻に、太陽が7.2度傾いていることに気付いたといいます。
これを基にして、925km×360÷7.2の計算式で、地球1周の距離約46,000kmを導き出したわけです。
時代は紀元前230年の頃だったようですが、この時代で、地球1周の距離の計算に大きな間違いがなく導き出されたことにも驚きがありますが、この時にはすでに地球が球体であることもわかっていたというのもすごいことですよね。
まとめ
ちなみに、地球が本来の丸ではなく、少しつぶしたような球状であったことは、人工衛星などの技術などでわかりました。
では、地球を1周した場合の距離についておさらいしておきます。
- 地球を1周分したと場合の距離は、2つ存在する
- 地球のお腹まわりになる赤道の距離は、約40,075キロメートル
- 北極と南極の2点を縦に1周して通る距離は、約40,009キロメートル
- 歩行速度が時速5kmとして計算すると40,000㎞÷5㎞/h=8,000時間
- 日数にして約333日
- 地球の1周分の距離を最初に計算した人は、古代ギリシャ人の「エラトステネス」という学者
これから宇宙に旅行できるような時代もやってきそうなので、地球1周も数日程度でできるようになるかもしれませんね。