63個もの衛星がある木星。中でも、ガリレオ・ガリレイが発見したガリレオ衛星は有名です。

その木星に、巨大な渦があることをご存知でしょうか。

この渦の正体が大赤斑と呼ばれるものです。

大赤斑の構造はどうなっているのでしょうか。

構造について、詳しく調べてみたいと思います。

木星 大赤斑 構造

木星の大赤斑の構造について

木星は太陽系惑星最大の惑星ですが、成分は水素90%、ヘリウム10%のガス型惑星になります。

ガスのかたまりなので、火星や金星のように惑星の表面に岩石等がある岩石型惑星ではありません。

そのガス型惑星の木星には、巨大な渦巻きがあるのですが、それが、大赤斑です。

実は、この大赤斑の構造は、未だ構造が解明されていないため、はっきりとした構造は不明です。

ですが、木星大気の温度は数百度という高温であり、その大気の中でもっとも高温になるスポットが発見されております。

ちなみに、木星大気の雲頂部の温度はマイナス160℃。

圧力はおよそ0.1気圧です。

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木星の雲の構造は、まず、もっとも上にある層はアンモニアの氷の結晶から、続いてその下にある層にはアンモニアが硫化水素と結合した硫化水素アンモニアからなる雲の層、その下には水の氷の粒からなる層からできていると言われております。

ですが、はっきりとした答えが出ているわけではなく、現在はそう考えられている段階であり、きちんとした報告がなされたわけではありません。

また、それらの雲の中には嵐が吹き荒れており、雷が観測されているそう。

雷雲は一番下にある水の氷の雲で形成されている層まで達することもあるとのことです。

大赤斑の色についてですが、1989年10月にNASAが打ち上げた木星探査機ガリレオによって撮影された木星の大赤斑の色は実際にもっとも近い色とされております。

青みがかった雲は高度が高い雲、赤みがかった雲は低い雲、白い雲は高度が高く厚い雲になります。

まとめ

木星にある大赤斑の大きさは、わたし達が住む地球の2~3個分の大きさがあると言われております。

容易に想像できる大きさはありませんが、木星の大赤斑は最近徐々に小さくなっており、いつかは消滅してしまうのではと、研究者たちの間では今も議論されております。

ただ、その消滅する時期は100年後とのことですので、今、生きているわたし達の時代では消滅を目にする機会はなさそうですね。