光の速さについて、皆さんはどれぐらい詳しく知っていますか?
ものすごく早い。
というイメージがあるのは、もちろんだと思います。
ウワサは光の速さより速い…なんても言いますしね。
物の例え方にも用いられるのですから、そのようにかなりの速さであることは、私たちも認知しています。
では具体的にはどれぐらい速いのでしょうか。
また、宇宙空間を語るうえで、この光の速さは大きく関わってきます。
昨今話題によく上がる、火星とも絡めてまとめていきましょう。
想像もつかない、光の速さから見る火星との距離
そもそも、光の速さとはいったいどのようなものなのでしょうか。
光は、秒速30万kmの速さだといいます。
これは、地球を一秒間で七周半もするほどの、驚異的なスピードです。
地球の直径は約12,700キロ。
これを一秒で七周以上も周回するのですから、相当な速さですよね。
火星の直径は約6,780キロですから、単純に計算すると、14周以上はするのではないでしょうか。
これが一秒で、というのが本当に驚きですね。
また、距離と言えば、地球と火星間の距離と、光の速さとの関わり方についてです。
火星と地球とでは、約7800万kmの距離があります。
これを光の速さで移動しようとすると、秒でいえば約260秒、つまり約4分28秒かかります。
地球を一秒で七周以上する光が、四分もかけて到達する火星。
…とっても遠いところにあるんだな、と納得してしまいますね。
もちろん、逆に火星から地球へも同じ時間がかかります。
惑星によっては何光年もかかる場所もあるので、それに比べたら速い方だともいいますが。
ではこの距離を、光の速さではなく、別の捉え方をしてみましょう。
移動しようとしたとき、例えば移動手段を、
- 徒歩としたとき…1000年
- 車としたとき…30年
- 音速ジェット機としたとき…5年
- 宇宙線としたとき…5~6か月
といった結果になります。
ちょっと考えたくないですよね…。
宇宙における光の速さだからこそ、4分という時間でおさまるわけです。
実感も沸きにくいですけれどね。
ところが、なにやらウワサでは、最先端技術を駆使することで、3日で火星に到達することができるとか。
その技術とは、光のもつエネルギーを、物体の反射の際に、推進力に変換するものと言われています。
もしもそんな技術が存在して、実用化されたのならば、物資や燃料、その他の費用を抑えることもできる、とのこと。
これは探査機だけでなく、未来の人類移住計画にも応用されたとなったら、すごいことです。
ぜひ研究を続けていただきたいものです。
ちなみに今の技術では、ロケットを使用した場合でも、火星に到達するには最短で3か月ほど時間を要するのだそうです。
これも速さを重視し、観測器具などを一切搭載しないパターンでの時間。
観測面重視だと7~9か月はかかるんです。
うまく研究が成功した場合、この移動距離が速くなればなるほど、得られる成果もたくさん増えるのでしょうね。
まとめ
いろいろと、光の速さが絡んでくると、惑星間の移動の話だけでもややこしくなります。
火星まで、光は4分半。
物体の場合は最速3か月。
とかく遠い火星ですが、いつかは移住計画も実施されるといいます。
研究者でない私たちには、複雑な話題ですね。