地球で1番暑い場所はどこでしょう?
とらえ方によって、いくつかの異なる地域をあげることが可能です。
例えば、アメリカ・カリフォルニア州モハーベ砂漠の北にあるデスバレーです。
デスバレーは、地球上で最も高い気温と公式に認められている56.7℃を、1913年7月10日に観測した場所です。
一方、アフリカ北東部にあるアファール三角地帯も別の意味で有名です。
年間平均気温の世界最高値である34.5℃を記録しているからです。
この一帯は海面よりも標高が低く、しかも盆地という地形ために吹き込んだ熱風がそのまま停滞するため、乾季(3月から9月)の最高気温は50℃近くに達するほどです。
そして、「地球で一番暑い国」として有名なジブチは、このアファール三角地帯にある国家です。
地球で一番暑い国とは?!
ジブチ共和国は1977年にフランスから独立した小さな国で、面積は四国の1.3倍ほどしかありません。
人口は約90万人。
非常に暑く乾燥した気候が特徴で、特に5月から9月は酷暑の季節です。
そのため、人々の活動時間帯は、どうしても朝早くと夕方以降になってしまいます。
労働時間は午前7時から午後1時ごろまでで、一番暑くなる午後は休憩をとり、夕方に活動再開です。
商店も午前7時から12時と午後6時から11時までの2回に分けて開きます。
イスラム教徒が大半なので、金曜日は休日です。
ジブチの酷暑の度合は、日本で夏の楽しみであるプールが、「暑すぎるため」に7月と8月は休みになるほどです。
当然学校も、暑さの厳しい時期は休みです。
結婚式のような大事な行事も夜の10時ごろから始まります。
これほどの暑さにかかわらず、人々はほとんどクーラーを持っていません。
そのため暑さをのがれるために、外で寝たり、冷房の効いた「公共の場所」に出かけたりします。
外国人相手のスーパーなども、現地の人の暑さしのぎの場所として大人気です。
人によっては、隣国のエチオピアなどに、暑さを避けるために出かけて行きます。
まとめ
「地球上で1番暑い場所」として世界最高記録を叩き出したカリフォルニア州のデスバレーと、年間平均最高気温が世界他最高であるアファール盆地について簡単に説明しました。
その上で、国土全体がアファール盆地の中にあるジブチ共和国の庶民の生活を紹介し、「地球で一番暑い国」の酷暑時期の暑さ対策を紹介しました。