火星有人探査や火星移住計画など、様々なところで火星が話題になっていますが、火星に行くことなく火星の歴史を調査できるものとして火星隕石というものがあります。
火星隕石とは、名前の通り火星から落下したと思われる隕石のことですが、民間人が発見した場合には高額で売却されることが多いそうです。
そこで今回の記事では火星に隕石の値段について説明したいと思います。
火星の隕石の値段とは?
火星隕石は、火星に大きな隕石が衝突し、そのため火星にある岩石が宇宙空間に飛び出し地球に到達したものと考えられています。
この火星隕石は、火星の地質や進化過程を調査することのできる唯一の物質であり、これらを総称してSNC隕石と呼ぶそうです。
このSNCとは、1815年にフランスのシャシニーで発見されたシャシニー隕石、1865年にインドのシャーゴッティーで発見されたシャーゴッティー隕石、1911年にエジプトのナクラで発見されたナクラ隕石の頭文字をとって名付けられたと言われています。
このように貴重な火星隕石は、砂漠で発見された場合や目撃例があったために見つかった場合などは発見者の所有となり、高額で取引されることが多いそうです。
特に上記の3つの隕石グループに属さない火星隕石ALH84001は、生命体の痕跡が見られたと言われ、値段がつけられないほど貴重だと言われています。
そのほかの火星隕石も高額なものが多いですが、偽物が多いという問題点もあるそうです。
火星隕石の価格は明確に定まっているわけではなく、その隕石がどの程度貴重なものかという判断で値がつけられることが多いそうです。
例として、アメリカアリゾナ州在住のロバート・ヘイグ氏がナイジェリアで発見した3㎏の火星隕石は、その貴重性の高さから1億1000万円という高値で売却されたと言われています。
まとめ
このように火星隕石は貴重性が高いことから、高額で取引されることが多いようです。
しかし、南極などの極地で発見されたものは、アメリカであればNASA,日本であれば極地研というように国の所有になるため、市場に出回ることはないそうです。
また、こういったものには偽物が多いですから、購入する場合には注意が必要です。