公転周期とは、地球をはじめとする惑星などが太陽を中心にして一公転するのにかかる時間のことです。
この周期は1年である365日というのが一般的ですが、厳密にいうと若干の端数が出ます。
そのため毎年少しずつずれが生じていくため、それを調整するために4年に一度うるう年をもうけているのですね。
この公転周期や公転速度については、専門的な法則なしでも計算によって導き出すことができますのでご紹介します。
地球の公転周期の求め方は!?
地球の公転軌道は円に近い楕円になっており、回転の中心である太陽の位置もど真ん中にあるわけではありません。
公転の軌道上で太陽に最も近い近日点距離が147,098,074㎞、最も遠くにある遠日点距離が152,097,701㎞ですので、半径の平均がほぼ1.5億㎞として計算してみます。
1.5億×2×π=9.42億ということで、地球の公転距離は約9.4㎞ということになるわけです。
小学校高学年の知識で求められますね。
地球の公転速度の求め方は!?
公転速度についても、天文学に詳しくない方でもできるざっくりした計算方法をご紹介します。
太陽から地球までの距離の平均は約1.5億㎞で、その軌道の距離は先の計算により約9.4億㎞です。
この距離を一年で1周するわけですので、9.42億÷(365日×24時間)=107,534・・・・となります。
というわけで、およそ時速10万㎞,秒速で30㎞ということになります。
私たちがいる地球は1秒に30㎞の速さで公転しているのですね。
人間の感覚だと相当な高速なのですが、私たちはそれを感じることなく生活しているのは、回転による遠心力と太陽からの重力の均衡が保たれているからだということです。
また厳密にいうと、楕円である地球の公転軌道においての速度は、太陽に近づいたときは若干早まり、遠のくと遅くなるという規則性があるようです。
まとめ
いかがでしたか?
宇宙の中の距離にかかわる計算はスケールが大きすぎてなかなか難しいような印象ですが、天文学を全く知らなくても常識的な知識だけでも公転軌道の距離や公転速度が導き出せることがわかりました。
もちろんこのしくみには天文学者たちによる研究や考察に裏づけされた法則が存在しますので、興味のある方は調べてみるといいでしょう。