地球が誕生したのが約46億年前で、海が出現したのが40億年前、そしてそれから1億年後に地球初の生命が誕生したといわれます。
その後オゾン層ができて紫外線がさえぎられたり酸素が急増したのが5億年前、哺乳類が出現したのは7千万年前。
私たち人類の歴史はそんな地球の歴史の中ではまだ浅い部類で、現在確認されている最古の人類といわれる『サヘラントロプス・チャデンシス』は600~700万年前のアフリカ中部に生息していたといわれます。
ここから人類は様々な変化をとげていくのですね。
ところで、言葉を使ってコミュニケーションを図るのは人類の特徴ともいえますが、その起源はいつ頃でどのようなものだったのでしょうか?
地球での言葉の起源は!?
人類は最初から秩序のある明瞭な言葉を使っていたわけではありませんし、どこでどのように生まれたのかということなどについては解明されておらず、推測の域をこえてはいないようです。
ただ、いわゆる言葉のはじめといわれるものとしては、自然環境から聞こえてくる音や動物の鳴き声などを真似たり、思わず出た声などが始まりなのではないかというのが定説になっているようです。
そして、意識的かどうかは別として、相手に何かを伝えたいという欲望から思わず舌が動いて声を出したときに、舌を使って声を出すと色々な音が発せられることを知ったのではないかといわれているのですね。
地球では言葉がいつから使われ始めた!?
人類がいつから言葉を使い始めたかについては、どの時点のものを言葉とするかのよっても様々な説があるようです。
300万年に直立二足歩行をはじめた猿人とよばれる初期の人類にはすでに言葉があったともいわれますが、この猿人と現生人類では、そもそも骨格などが異なります。
肺の気道の出口にある咽頭が食道の途中にまで降下することによって母音の発声が可能になるのですが、人類にその進化が見られたのは約7万年前なのだそうです。
そのため、この時代の人類を言語的人類とよぶ科学者もいるということです。
また、言語を使うには脳の発達が不可欠となりますが、約400~300万年前に二足歩行していたアウストラロピテクス類の脳容量は約400ccでチンパンジーやゴリラよりやや大きい程度ですが、脳に発音をする機能を持つ領域を持たないため、言葉自体を操ることは難しかったのではないかといわれます。
250~150万年前の化石の一部によると脳容量は倍程度まで増え、言語を操る領域の痕跡も見られるものがあるということで、この時期からは簡単な言語を操っていたのではないかという推測もあります。
まとめ
人類の言葉との出会いは、自然環境で発声する音や動物の鳴き声などを真似ることから始まったともいわれますが、言葉の明瞭さや法則性や語彙などには体の構造や脳の発達によるものが大きく、どの時点をもって言語の獲得というかは諸説あるようです。
約300万年前には何らかの言葉を発していたというのが通説にはなっていますが、化石の分析によりその言語を操るまでの能力はなかったということも推測されるようです。
現生人類のホモ・サピエンスは約20万年前に出現したと考えられていますが、脳の大きさは現代人とほぼ変わりないそうです。
言語の発達はコミュニケーションの進化でもありますので、興味深いものがありますね。