ジュール・ベルヌが書いた有名な小説に、「80日間世界一周」というものがあります。

この小説が書かれた1873年には、地球一周にかかる時間は80日間+1日(日付変更線のおかげで1日得をした)が最短とみなされていたわけです。

しかし飛行機をごく当たり前のように利用できる現在、この時間はもっと短縮されているはずです。

しかし、もし現代の冒険家がほとんどの行程を徒歩で歩くことを選んだとしたら、必要な時間は逆に際限なく増加するかもしれません。

地球 一周 距離

地球を一周するのに必要な距離とは?

地球一周の事情を調べるために、まず地球の円周を調べるところからはじめます。

地球の赤道方向の円周は40,075キロメートル、南極点と北極点を通る縦方向での円周は、40,009キロメートルです。

この結果から地球を一周するためには約4万キロメートルの距離を旅しなければいけないことがわかります。

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地球を一周するのに必要な時間は?!

地球一周4万キロの旅には、どれだけの時間がかかることになるのでしょうか?

時速4キロメートルで最後まで歩き続けた場合には、1年と52日かかります。

時速15キロメートルの自転車を使った場合には111日、時速60キロメートルの自動車に乗ると、28日かかります。

しかし時速1,000キロメートルの飛行機を使った場合、40時間で地球一周が可能です。

地球一周の旅に実際は何日かかるのか?

この結果は、地球を単純に赤道方向に一周するために最低必要となる時間を計算したものです。

実際のところ、歩き続けても自転車や自動車を用いても、休憩の時間、食事の時間、睡眠の時間を確保したら、旅の日程はこれよりもっと長くなります。

旅の途中で現れる太平洋や大西洋を、船や飛行機で渡る算段もしなければなりません。

しかも地球一周へのチャレンジには「五大陸全て通過して出発地に戻る」などの特別な条件が付けられることもあります。

こうなると、400万キロメートルよりもっと長く複雑な行程が付け加わるわけです。

まとめ

現代の地球一周旅行は、飛行機などをフル活用した場合にはとても短い日数しか必要としません。

しかしほとんどが飛行機の中かトランジットの途中だったりして、ジューヌ・ベルヌの時代のようなわくわく感は薄れることになるかもしれません。

ちなみに、人力での完全な世界一周は現代においてもむずかしいようです。

ギネス世界記録は2006年版で人力での世界一周に関して「移動距離が約37,000キロメートル(北回帰線の長さ)以上で赤道を通り、出発地点と完全に同じ場所に戻ってくる」という認定基準を発表しました。

しかしこの認定基準を達成した人は、2006年から現在までの間に未だ現れていません。

自転車や徒歩で世界一周した人はいるのですが、海を渡る間は航空機を使ってしまうため、移動距離の合計が認定基準を満たさなくなるためです。