天王星は、何度か観測されてその存在はわかっていたものの、天王星が惑星として確認されるようになったのは、比較的現代に近い1781年です。
イギリスの天文学者のウィリアム・ハーシェルが発見し天王星が動く惑星とされました。
では、そもそも天王星は、何が由来となってついた名前なのでしょうか。
そこで、天王星の名前の由来についてご紹介します。
天王星(Uranus=ウラナス)の名前の由来とは?
天王星は、英語で<Uranus=ウラナス>いいます。
ウラナスは、ギリシャ神話の神様で、ピートモス主神ゼウスの祖父として登場する、天空の神様<ウーラノス>が由来となっています。
ギリシャ神話とは、古くは古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化として様々な神様が登場し、それぞれが人間のような愛憎が入り混じった様子を物語にしたものです。
そのギリシャ神話に登場する、天空の神様<ウーラノス>を惑星の名前が由来になった理由は、天王星が青緑色に見える星であることからです。
ギリシャ神話の天空の神様<ウーラノス>は、果てしなく巨大な体格で、その体の周りには無数の銀河系がちりばめられ宇宙を身にまとう神様だったので、その姿が天王星に重なったのかもしれませんね。
惑星である天王星には、衛星となる星が27個ありますが、それぞれの名前にも、シェイクスピアの戯曲のヒロインや中心人物の名前をつけたり、アレキサンダー・ポープの詩の作品に出てくる人物が由来となっているものもあります。
ギリシャ神話が名前の由来になっている惑星は、他にも海王星、冥王星があります。
海王星は、英語で<Neptune=ネプチューン>と書きます。
天王星は、太陽に近い方から数えると7番目ですが、海王星はその次の8番目の惑星です。
海王星<ネプチューン>は、ローマ神話に登場する神様<ネプトゥース>が由来で、ネプトゥースは、海の神様であることから、海のように美しい青色をしている海王星の名前として付けたようです。
そして、冥王星は、英語で<Pluto=プルート>といいます。
冥王星=プルートも、ローマ神話に登場する冥府(霊魂が行きつく世界のこと)をつかさどる神様の<プルート>が名前の由来となっています。
まとめ
天王星は、他の惑星と比較すると3番目と大きい惑星です。
その大きさは、地球の約4倍。
正に天空の神の名として堂々たる惑星ですね。
では、天王星の名前の由来についてまとめておきます。
- 天王星が青緑色に見える星であることから、ギリシャ神話の天空の神から<ウラナス>と名付けられた
- 天王星の衛星の名前は、シェイクスピアの戯曲やアレキサンダー・ポープの詩の作品に登場する中心人物が由来
- 海王星<ネプチューン>と冥王星<プルート>は、ローマ神話に登場する神様が由来
ギリシャ神話やローマ神話の物語が由来になって命名された天王星、海王星、冥王星。
どの惑星も神々しさを感じさせる惑星ですよね。