海王星は肉眼でも見ることのできる火星や水星、金星、土星、木星と違い、望遠鏡が開発されてから発見された惑星です。
ですが、ただ望遠鏡をのぞいて発見したというわけではないようですよ。
ここでは海王星の発見についてご紹介します。
海王星の発見、その意味は?
海王星の発見はニュートン力学が正しいということを意味するものになったそうです。
海王星よりも先に発見されていた天王星の軌道が、計算から予想される軌道と違っていることに気づいた当時の天文学者が、ニュートンが見つけた万有引力の法則に基づいて惑星の軌道を計算する「天体力学」に基づいて計算した結果の場所を観察することによって発見された惑星になるそうです。
数学的な計算によって位置が予測され、発見された海王星は、「天体力学の勝利」や「理論の勝利」などと言われるそうです。
海王星発見の経緯は?
海王星の発見の経緯は天王星の発見が大きな影響を与えているようです。
望遠鏡の開発により天王星が発見されると、その外側にもまだ惑星があるのではないかと考えられるようになりました。
ですが望遠鏡をのぞいて海王星を探し出した、というわけではないようで、天王星を観察していると天体力学で計算した位置とはずれていることが分かってきました。
このことから天王星の外側に未知の惑星があり、引力で軌道に影響を与えているという考えが出てきたそうです。
1843年にこの軌道を計算するジョン・アダムズという人物が登場し、予測した方角を観察し始めたようです。
ですが、アダムズは星図をもっておらず、観測が難しかったようです。
同じ時期にフランスのルベリエが同じように計算して予測した位置を、ベルリンのガレが星図を用いて観測し、海王星発見に至ったようです。
星図がなく発見を逃してしまったアダムズですが、現在では海王星の発見の業績は、ルベリエ・ガレ・アダムスの3人のものとされているようです。
まとめ
いかがでしたか?
ここでは海王星の発見についてご紹介しました。
海王星は望遠鏡をのぞいて地道に発見された惑星ではなく、計算によって発見された珍しい惑星になるようです。
ちなみに、海王星のあとに発見された惑星、現在では準惑星になってしまいましたが、冥王星は望遠鏡による地道な観測により発見されたようですよ。