木星は、古代から夜や太陽が低い時に視認できていた惑星で、距離では太陽にもっとも近いのが木星です。
天王星も、地球に接近した時には肉眼でも見ることもできて、明るい天体だったため恒星と思われていた時代もあり、その後惑星として確認された惑星です。
では、この二つの惑星の大きさはどれぐらいなのでしょうか。
そこで、木星と天王星の大きさについて調べました。
天王星と木星の大きさはどれぐらい違うの?
木星は、大気ガスから構成されている惑星です。
赤道付近では、巨大な「大赤斑」と呼ばれる大きな大気の渦が確認できます。
この渦は、なんと地球3個分にもなる大きな渦です。
ここでは、今もなお火山活動が続いているのがわかっています。
木星の温度は、雲の上からの測定では-145℃で、そこから中心に行くほど温度が上がって35,700℃もの超高音で、太陽の表面よりも熱い惑星です。
天王星は、そんな木星とはまったくの正反対で、表面の平均温度は-205℃、最低気温では-214℃と、こちらは超低温です。
天王星がこれだけ低い温度なのは、太陽からの距離が離れていて2億7,000万kmもあるからです。
このように、真逆の二つの惑星ですが、8つの惑星の中で一番大きな惑星は木星です。
その大きさは、直径1,392,000kmもあります。
天王星の大きさは、直径51,118kmなので、その差は1,340,882kmもあることになります。
木星はこれだけ大きいので、天王星と比べると質量もかなり違います。
では、天王星と木星の表面積など様々な面から比較してみましょう。
<天王星>
- 直径→51,118 km
- 表面積→8.13 ×109 km2
- 質量→8.686 ×1,025 kg
- 平均密度→1.27g/㎤
- 表面温度→-210度
- 公転周期→84.0223年
- 自転周期→0.718日
- 太陽との距離→平均28億7,503万km
- 衛星→27個
<木星>
- 直径→142,984 km
- 表面積→6.21796×1,010 km2
- 質量→1.8986×1,027 kg
- 平均密度→1.33g/㎤
- 表面温度→-140度
- 公転周期→11.8622年
- 自転周期→0.414日
- 太陽との距離→平均7億7,830万km
- 衛星→63個
木星の次に大きいのが土星ですが、木星と土星は、それぞれ他の惑星と比較すると10倍前後の大きさがあります。
惑星が大きければ質量があるため、天王星と木星の重さもかなり大きく違います。
また、注目したいのが衛星の数です。
天王星の衛星は27個、木星は67個と、木星は天王星の2倍以上の衛星を持っています。
次に多く衛星を持っているのが2番目に大きい土星で65個もの衛星を持っています。
反対に、太陽から一番遠い海王星は14個の衛星なので、大きい惑星ほど衛星をたくさん持っていることになります。
惑星の大きさは、衛星の数にも関係しているわけですが、惑星が形成される時点での、太陽からの距離も衛星の数に大きく関係したのではないかと考えられています。
木星と天王星、そして海王星は、木星型惑星に分類され、水星・金星・地球・火星は地球型惑星分類されますが、このように、太陽からの距離できっちり分けています。
まとめ
木星と天王星の大きさはあまりにも違い、あらためて木星はスケールの大きい惑星ということがよくわかりますよね。
では、木星と天王星の大きさについてもう一度おさらいしておきます。
- 8つの惑星の中で一番大きい木星は、直径1,392,000km
- 天王星の大きさは、直径51,118km、その差は、1,340,882km
- 大きい惑星ほど衛星をたくさん持っている
- 木星と天王星、そして海王星は、木星型惑星に分類される
2009年に、木星に小さい天体が衝突したことが話題になりましたが、それによって地面にクレーターができるほどでした。
それでも一番の大きさを誇る惑星なんですね。