太陽系内で地球の隣にあって、距離が最も近い金星は、地球の双子星と呼ばれるほど、似ているところがあるようです。
では、一体どんなところが似ているのでしょうか?
今回は、地球と金星の大気の状態や大きさの違いについて紹介します。
地球と金星の違いは?
地球と金星の大きさはどれくらい違うの?
太陽系の惑星の中で、地球は5番目の大きさで、金星は6番目の大きさです。
地球と金星の半径で比較した場合、地球の方がやや大きいのですが、ほぼ同じくらいといってもいいでしょう。
その差は300キロ程度です。
体積を比較してみると、金星は地球の0.86倍、重さは0.82倍なので密度もほとんど違いません。
この内容だけを比較するとそっくりな天体といえます。
これで水と酸素そして温度などの条件が整えば、十分居住可能な星といえるでしょう。
地球と金星の大気の違いは?
それでは、その他の違いも確認してみましょう。
地球の大気圧は1013hpa(ヘクトパスカル)です。
金星の場合は、約91200hpaと約90倍の大気圧があります。
(地表面での比較です。)
地球の大気成分が窒素と酸素がほとんどを占めているのに対し、金星の大気成分は、96%が二酸化炭素で窒素が3%程度、酸素はほとんど存在しません。
金星の大気圧が高いのは、大気成分が二酸化炭素ほとんど二酸化炭素だからです。
二酸化炭素が多いと、温室効果が強くなって、金星の表面温度は平均で464℃もあります。
ちなみに太陽により近い水星でも表面の平均温度は169℃なので、二酸化炭素の温室効果には、驚くべきものがあります。
また、金星の雲は、濃硫酸で覆われていることがわかっています。
金星の濃硫酸の雲は、太陽の光を跳ね返して、地球の私達に美しい姿を見せてくれています。
まとめ
かつては地球と金星はおそらくもっと様々な意味でそっくりだったのかもしれません。
しかし、今では、環境が全く違うものになって、生命の存在の可能性は低いといわれています。
地球と大きく違ってしまった原因ははっきりとはしていませんが、今後の研究で明らかになる日がきっとくるでしょう。
その結果がこれからの地球に何が必要なのかを教えてくれるかもしれません。