金星は地球の兄弟星とも呼ばれていて金星と地球が誕生したばかりの頃はこの2つの惑星は同じような大気に覆われていたことから環境が似ていたと考えられています。
ですが現在の金星は高温に覆われているのでしょう。
なぜこんなにも地球と金星の環境は変わってしまったのか。
金星が表面温度の高い灼熱の惑星となった理由についてなどご紹介します。
金星の表面の温度が高い理由は何だろう?
金星の表面が高温な理由は太陽が近くにあるからです。
金星の地表の温度は500度もの高温になっていて高温の理由は金星の大気中に存在する二酸化炭素の温室効果によるものだとも考えられています。
金星が出来たばかりの頃は金星も地球と同じような大気に覆われている環境で、大気の種類は二酸化炭素や窒素、塩素、硫黄、そして水蒸気などでした。
それからしばらくしてこの2つの惑星の環境に変化が起こります。
地球ではだんだん気温が下がり始め、液体となった水が海になり、二酸化炭素が海や川に溶けたことから主に窒素を含んだ大気へと変わっていきました。
一方で金星はというと地球よりも太陽に近かったため、気温が下がることはなかったのです。
さらに水蒸気は水に変わることなく太陽の熱に影響されてより多くの水蒸気となり、この水蒸気こそが温室効果ガスとなって太陽の熱を閉じ込めてしまったのです。
そして残された二酸化炭素と窒素によって大気が構成され、さらに気圧は90気圧以上、上空には濃い硫黄の厚い雲が覆っているなど金星は地球とは全く異なった過酷な環境になったのです。
まとめ
金星の表面付近が高温なのは金星が太陽に近い場所にあることからより影響を受けやすい環境であり太陽の高温によって作り出された水蒸気による温室効果が理由だと考えられています。
もし地球の誕生した位置がもっと太陽に近ければ金星のような灼熱の惑星になっていたかもしれませんね。
また、金星は地球温暖化が進んだ未来の地球の姿とも危惧されているのです。
金星が高温の惑星になった経緯はまだ解明されていないことも多く、金星を調べることで地球のことをもっと知りたいですね。