光り輝く金星は、肉眼で見ても、キレイな金色をしております。
厚い雲に覆われているのに、なぜ、こんなにも光り輝くのでしょう。
金星を覆っている雲の厚さについて、調べてみたいと思います。
金星の雲の厚さはどのくらいですか?
金星の厚い雲の正体は、二酸化炭素です。
二酸化炭素が温室の役割を果たすことで、金星の表面温度は、太陽にもっとも近い水星の表面温度よりも高い400℃を超す温度になってしまっているのです。
この雲の厚さは、地上50~80km。
金星を覆っている雲は均一ではありません。
風や山の影響を受け、場所によって厚さに変化があるため、50~80kmと推測されるとのことです。
2010年5月に、種子島宇宙センターから打ち上げられた金星探索機あかつきは、大気中のメカニズムの解明を目的として打ち上げられました。
そのあかつきに映り込んだ映像が、こちら↓
この画像は、あかつきが捉えた弓状の雲になります。
この弓状の雲は、アフリカ大陸に近いほどの大きさをもっており、アフロディーテ大陸の上空にも現れたそうです。
この弓状の雲は、金星の山岳地帯の構造、気圧と何かしらの関係があるのではないかと考えられているとのことです。
ちなみに、金星の大気は、二酸化炭素96.5%、窒素3.5%、そのほか0.1%です。
熱を貯め込む性質をもつ二酸化炭素は、金星のまわりを温室にすることによって、太陽から受ける熱を内側に貯めこんでしまい、地表の温度を400℃以上という高温にしてしまうのです。
その上、金星の大気圧は、90気圧。
わたし達人間が海抜900mに潜った時と同じ気圧だそうです。
これだけの厚さの雲が覆っていれば、どんなに雨が降っても、地上には容易には届きません。
わたし達が暮らすには水は最低限必要なものになりますが、すべて蒸発してしまう地表温度では、致し方ありません。
このことから、金星は、地球になれなかった星と呼ばれております。
まとめ
金星に打ち上げられた探査機は、ソビエト連邦のスプートニク7号・ベネラ9号、アメリカのマリナー5号・ガリレオ・マゼラン・メッセンジャー、ロシア科学アカデミー(SAS)のベガ1号・ベガ2号、日本のあかつき・IKAROS等があります。