地球の気温上昇の話題がさまざまなメディアで取り上げられ、地球に与える影響を危ぶむ声があることを多くの方がご存知でしょう。
気温上昇が原因で北極の氷が溶け、ホッキョクグマの生息域の減少や海面水位の上昇など、地球全体で影響があらわれています。
ここでは、地球の気温上昇の原因についてみていきましょう。
地球を気温上昇させる原因とは?
地球の気温上昇は日々の暮らしにも密接な関係があります。
平均気温上昇や最高気温の更新が毎年のように続く夏の暑さは、精神的なストレスや健康に大きな負担を与える原因です。
地球を気温上昇させる原因には、太陽の黒点周期による太陽エネルギーの放出量の増減。
太陽の周りを回る地球の公転が楕円軌道のためなどが挙げられますが、これら以外の原因が化石燃料の使用の増加です。
地球の気温上昇は20世紀以降から急激に始まっています。
もちろん、それまでも大規模な火山活動などの自然現象が原因による気温上昇はありましたが、20世紀以降の気温上昇には及びません。
急激な気温上昇が20世紀に入ってから起こった原因は、化石燃料の消費が大幅に増加したためです。
それまでの軽工業から重工業への転換、農耕社会から工場社会への移行は、大量の化石燃料の消費へと繋がり、二酸化炭素やメタン、フロン類などの温室効果ガスを大気中へ拡散させます。
大気中に濃縮した温室効果ガスは、地表からの熱を放射することなくため込むため、地球の気温上昇率は年々増加を辿ります。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書では、地球の気温上昇をもたらす温室効果ガスの割合は二酸化炭素が76.7%ともっとも多く、温室効果ガスを形成する他のメタンやフロン類よりも、気温上昇の原因として大きく関わっているといえるでしょう。
また、地球の気温上昇は海面上昇の原因にも結びつきます。
1901年から2010年にかけて、海面は約19㎝上昇しています。
このまま、気温上昇が続けば2100年までには最大82㎝上昇すると予測、危惧されています。
まとめ
ここまで、地球の気温上昇の原因についてみてきました。
地球を気温上昇させる原因には、太陽の黒点周期や地球の公転軌道などがありますが、もっともリアリティを感じる原因としては、温室効果ガスではないでしょうか。
自動車の排気ガスやエアコンの使用など、身の回りを見ても温室効果ガスの原因となる二酸化炭素を作り出すケースは沢山あります。
もちろん、クリーンエネルギーの推進もおこなわれてはいますが、身近な原因に目を向けることも地球の気温上昇を抑制するのではないでしょうか。